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ログで世界を支配する〜追放された俺、観測能力で最強国家を作り直す〜  作者: イケメン☆スーツ
第1章 無能と追放された俺、世界の“ログ”に触れる
2/55

第2話 「触れたはずなのに、遅れてくる」  

触れる。

 

 

触れた。

 

 

 

――遅れる。

 

 

 

一瞬後。

 

 

 

触れている。

 

 

 

「……」

 

 

 

手を離す。

 

 

 

遅れて、

 

 

離れている。

 

 

 

「……なんだよ」

 

 

 

 

もう一度。

 

 

 

触れる。

 

 

 

今度は、

 

 

 

“触れる前に触れている”。

 

 

 

「……は?」

 

 

 

順番が、

 

 

 

合っていない。

 

 

 

 

ログ。

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

「……ふざけんな」

 

 

 

 

壁に手を当てたまま、

 

 

 

動かす。

 

 

 

 

遅れる。

 

 

 

 

ズレる。

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

“成立している”。

 

 

 

 

「……ありえねえだろ」

 

 

 

 

 

「……ありえる」

 

 

 

 

隣。

 

 

 

 

リシア。

 

 

 

 

いつの間にか、

 

 

 

 

すぐ横にいる。

 

 

 

 

「……見えてるか」

 

 

 

 

「……見えてる」

 

 

 

 

それだけ。

 

 

 

 

「……おかしいだろ」

 

 

 

 

「……全部おかしい」

 

 

 

 

 

視線を向ける。

 

 

 

 

リシアは、

 

 

 

 

壁を見ている。

 

 

 

 

同じ場所。

 

 

 

 

同じズレ。

 

 

 

 

 

「……お前もか」

 

 

 

 

「……最初から」

 

 

 

 

短い。

 

 

 

 

それだけで、

 

 

 

 

十分だった。

 

 

 

 

 

一歩、

 

 

 

踏み出す。

 

 

 

 

足。

 

 

 

 

ズレる。

 

 

 

 

踏んだ場所と違う。

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

立っている。

 

 

 

 

 

「……チッ」

 

 

 

 

 

後ろを見る。

 

 

 

 

さっきまでいた場所。

 

 

 

 

違う。

 

 

 

 

 

距離が、

 

 

 

 

合っていない。

 

 

 

 

 

「……距離もか」

 

 

 

 

「……全部」

 

 

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

空気が、

 

 

 

 

わずかに揺れる。

 

 

 

 

 

一瞬だけ、

 

 

 

 

“遅れる”。

 

 

 

 

 

音が、

 

 

 

 

あとから来る。

 

 

 

 

 

「……今の」

 

 

 

 

「……来てる」

 

 

 

 

 

「……何が」

 

 

 

 

 

「……ズレ」

 

 

 

 

 

それだけ。

 

 

 

 

 

 

ログ。

 

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

 

「……信用できるかよ」

 

 

 

 

 

初めて、

 

 

 

 

 

世界が、

 

 

 

 

 

おかしいと、

 

 

 

 

 

確信する。

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