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ログで世界を支配する〜追放された俺、観測能力で最強国家を作り直す〜  作者: イケメン☆スーツ
第1章 無能と追放された俺、世界の“ログ”に触れる
1/48

第1話 「触れているのに、触れていない」

 

動く。

 

問題ない。

 

 

歩く。

 

 

問題ない。

 

 

 

手。

 

 

握る。

 

 

 

違う。

 

 

軽い。

 

 

 

もう一度握る。

 

 

同じ。

 

 

戻らない。

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

視界。

 

 

ログ。

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

止まる。

 

 

 

 

もう一度。

 

 

 

 

手を見る。

 

 

 

 

軽い。

 

 

 

 

違和感。

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

ログ。

 

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

「……なんだよ」

 

 

 

 

そのまま、

 

 

 

 

壁に触れる。

 

 

 

 

触れた。

 

 

 

 

――遅れる。

 

 

 

 

一瞬後。

 

 

 

 

触れている。

 

 

 

 

「……?」

 

 

 

 

順番が、

 

 

 

 

違う。

 

 

 

 

触れてから、

 

 

 

 

触れている。

 

 

 

 

「……なんだ、これ」

 

 

 

 

ログ。

 

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

「……ふざけんな」

 

 

 

 

一瞬。

 

 

 

 

 

――「もういい、お前は外れろ」

 

 

 

 

 

声。

 

 

 

 

 

誰のか、

 

 

 

 

 

思い出せない。

 

 

 

 

 

戻る。

 

 

 

 

 

息が少し乱れる。

 

 

 

 

 

「……なんだ、今の」

 

 

 

 

 

分からない。

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

“終わっている”。

 

 

 

 

 

何かが。

 

 

 

 

 

 

視界の端。

 

 

 

 

 

銀。

 

 

 

 

 

女が立っている。

 

 

 

 

 

 

知らない。

 

 

 

 

 

はず。

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

違和感がない。

 

 

 

 

 

 

「……遅れてる」

 

 

 

 

 

声。

 

 

 

 

 

静か。

 

 

 

 

 

 

「……何が」

 

 

 

 

 

 

「……全部」

 

 

 

 

 

 

短い。

 

 

 

 

 

 

それだけで、

 

 

 

 

 

通じる。

 

 

 

 

 

 

「……見えてるか」

 

 

 

 

 

 

「……見えてる」

 

 

 

 

 

 

 

沈黙。

 

 

 

 

 

 

そのまま、

 

 

 

 

 

手を見る。

 

 

 

 

 

 

軽い。

 

 

 

 

 

 

戻らない。

 

 

 

 

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

 

 

 

一歩、

 

 

 

 

踏み出す。

 

 

 

 

違う。

 

 

 

 

踏んだ場所と、

 

 

 

 

立っている場所が違う。

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

立っている。

 

 

 

 

「……チッ」

 

 

 

 

初めて、

 

 

 

 

 

疑う。

 

 

 

 

 

ログを。

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