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遭遇

 エルフ国大臣は騎士団詰め所に入るや否や、人間が潜入したこと、エルフの女性が1人殺されたこと、そして人間を見つけ次第すぐに捕獲又は討伐することを指示して、急いで王の間に向かった。

 エルフ王はすでに女性の死の報告をうけ、大臣を待っていた!

「おおっ、大臣待っておったぞ・・・・」

 それからエルフ国幹部が王のもとに、集まり結界消失と人間の扱いについての会議において、幾つかの事項が決定した。

 一つは結界の一刻も早い再構築に向けて、エルフ国知識人が力を一つにして取り組む。

また、それまでの間、国境付近には、すべての兵が警備にあたり、外部からの侵入を許さない!

最期に、すでに侵入を許してしまっている人間2名については可能であれば捕獲し情報を収集する! しかし抵抗等されて捕獲することが難しいようなら殺害を許可するというものであった。

 大臣の指示のもとエルフ国の騎士たちが、捜索を初めてが、ディア達は一向に発見されることがなかった・・・・


「まだ人間たちは見つからないのか!」

 大臣は苛立っていた! すでに国外に逃亡しているなら、まだいいが、エルフ国内に潜伏しているとすると、第2、第3の被害者が出ることも考えられるからであった!



 ランドとリウはなかなか崖の下に降りる道を発見することができなかったが、悪戦苦闘しながらも翌日やっと崖の下に降りることができた。

「ここから落ちたんだよな・・・・」

 ランドは崖の上を仰ぎ見た! とても普通の人間が落ちて助かすような高さではなかった!


「わかったでしょ! いくら何でもあんなところから落ちて生きてる人間なんているわけないじゃない! 私だって無理なんだから・・・・」

 リウは現場を確認して、これでやっとランドもディアの事を諦めてくれると考えていた。


「まぁ、普通に考えればそうだよな・・・・だけどおかしいことが゛・・・・」

 ランドはディア達が落ちて亡くなったにしても、死体もなければ血痕さえ見当たらないことを示した!

「死体は百歩譲って獣か魔物あたりが食料にするためにもっていったということも考えられるけど、血痕がないのはおかしいよな、やっぱり!」

 ランドは、全く諦めていなかった! ランドの提案で崖下を再度捜索することになった。リウは乗り気ではなかったが、ランドの血痕の指摘に反論できなかったために渋々ながら従った。

 2人は小川にそって歩き出した。しばらくするとリウが何かを発見した。

「こ、これは」

 リウが発見したのは足跡である! しかも明らかに複数人が通った後であった。

「どうしよう、ランドに話すと、また捜索が長引きそうだしな・・・・このまま黙っていようかな・・・・」

 リウはそのまま黙っていようと決心したとき、ランドがリウに声を掛けた!


「隠れろ!」

 すかさず二人は小川の横にあった大岩の後ろに身を隠した! この辺りは冒険者である2人はさすがである。


「あ、あれは・・・・」

 現れたのは山犬を先頭にアライグマ等の獣の集団であった! 皆手に槍を持ち物々しい様子である。

「なんだ?」

 ランドが獣たちの集団に何かを発見した!

「あれって人間じゃないか・・・・」

 獣たちは布に包まれて縄で縛られている一人の人間を運んでいた! 足が微妙に動いているため、まだ生きてはいるようであった!


「まって!」

 反射的に飛び出そうとしたランドにリウが待ったをかけた!

「あれはディアでも、あの少女でもないわ!」

 確かに布の隙間からわずかに出ている服装を見ると2人のどちらでもなかった・・・・


「それがどうした!」

 ランドはリウを軽く睨みつけ、そのまま獣の列に飛び出した!


「やっぱり、そうなるよね・・・・」

 リウも諦めたようにランドに続いたのである。


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