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神木

 ディア達は森の中の道を1時間ほど歩いたころ、突然視界が開けた! 草原の中に巨木が何本も生え、その中に住居のようなスペースがあり、あちこちの出入り口のような穴からエルフが出たり入ったりしている!

 どのエルフを見ても超絶美形であり、ディアは心から感動している! さらには視線を遠くに移すと、ひときわ大きな巨木が、その存在感を示していた! 高さは雲の上まで伸び、幹の太さは1キロをゆうに超えていた!

「あ、あの大木は?」

 ディアは思わずエルフに尋ねた!


「あれはエルフ王宮がある神木です! あの中には王宮だけでなく裁判所や行政区等ほとんどの国の施設が入っています・・・・神木の中で働いているエルフは数千人になると思います」 

 エルフは神木の事になるとやはり自然と自慢げになっていた。


「そうか、神木か!」

 ディアとジェニーは改めて神木を仰ぎ見てその巨大さに感動した。その二人の姿を見て、やっと冷静さを取り戻した2人のエルフはやっと自分たちのしでかしたことに気づいた!


「ど、どうしよう・・・・こんなところまで連れてきてしまった!」

 2人のエルフは必死に動揺を悟られまいと、表情を作った! 

「ちょ、ちょっとこっちに来てください!」

 慌ててエルフたちはディアとジェニーを物陰に隠した

「はぁはぁはぁ」

 ディアがエルフたちを見ると何故か2人とも息遣いが荒くなっている・・・・

「しばらく、しばらくこちらに、隠れていてください!」

 エルフは深々と頭を下げた! 彼らは今ディア達が姿を現したらエルフの国はパニックになること、この国は長年鎖国状態で、ここ500年人間が訪れたことがないことを素直に話した。

 エルフ達は、数百年平和な世界で生きてきたために、この2人を含めて、信じられないくらいに純粋で人を疑わない心を持っていた。


「隠れているって、いつまで?」

 ディアは少し不満気に尋ねた!


「我々が、これよりすぐにエルフ王にお話しして、皆さまが出歩けるようにお願いしてまいります!」

 エルフ達はその純粋な目でディアに応えた!


「エルフ王か! ま、まあ、そういうことなら・・・・」

 ディアは思っていたよりもかなり大物の名前が出たことで驚きと共に納得せざるを得なかった。

「だけど、長くは待てないから急いでくれよ」

 ディアは王宮に向かう2人のエルフの背中に声を掛けた。


「了解でございます! 一刻も早く戻ってまいります!」

 エルフ達は振り向いて深々と礼をした後、王宮へと走り去っていった!

 エルフ達を見送った後ディア達はすることもなく、その場でいつの間にか眠りについた。


 王宮ではいまだ、結界消失の対応策が決まらないまま、議論が紛糾していた! そんな時、結界消失の調査に向かった2人のエルフが息を切らして戻ってきた!

「おおっ、戻ったか! それで結界はどうであった?」

 大臣は血相を変えて、2人に尋ねた。


「あっ・・・・」

 このとき2人のエルフは、結界の調査に向かっていたことを思い出したのである・・・・


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