第二話 始めの始め
現在の状況、理科室で女と二人。
僕は隠れて見ていたのがバレてしまい、お互いに目が合ったとき、どうすれば良いかわからなかった。
「あ、いや、そのー」
彼女は驚いているのかその場でピタリと固まり動かない。
(なんか言ってくれよ)
「お、お邪魔しましたー」
僕は理科室を出ようとした瞬間。
「ねぇ」
と、呼び止められた。
「な、なんですか」
「好きな食べ物何?」
「はい?」
突然何を言い出したのか僕は意味が分からなかった。
「そうですねー、夏野菜のない野菜炒めですかね」
女は少し驚いた表情を見せたあと、
「そう、わかった。行ってもいいわよ」
と言ったので、僕は不思議に思いながらこの場を後にした。
(何なんだ?あの女)
そう思いながら僕は教室に戻って行った。
ーーー
その後の理科室…
「まさか、本当に当たっていたなんて。もう少し質問しておけばよかった。」
と、女は後悔していた。
ーーー
翌日、僕は風邪をひいた。
熱も三十九度とかなりあり、鼻水もでて最悪だった。
そして、三日後の朝。
ようやく熱が治ったのが自分でも分かったのだが倦怠感に包まれている。
(学校に行くのがダルイ)
そう思ってもう一度ベットの上で体調が悪いのを装って横になった。
数十分後、妹が部屋に入ってきて、僕を起こしにきた。
一之瀬葵、僕の妹の名前。
中学ニ年生であり僕とは正反対でとても社交的で友達も多く、よく家に友達を連れてきたりしている。
所謂陽キャである。
「もう、お兄ちゃん早く起きて!」
「すまん、妹。お兄ちゃんはまだ体調が悪いみたいだから今日も学校休むわ。」
バタンと身に纏った布団を脱がされた。
「そんな嘘付かなくていいから。もうとっくに体調治ってるだろうが。」
(コワッ!)
怒った妹はかなり怖い。
「なっ。何で分かってんだよ。僕は今さっきこの事実に気付いたのに。」
「それは妹の特権的なやつ?ですぐにお兄ちゃんの顔を見ればすぐに分かるんだから。」
「どういう特権だよ。俺にはそんなもん無いんだが。」
「いいから早く起きて!せっかく私が朝ごはん作ったのに。」
「母さんはまだ帰ってきてないのか?」
「そーみたいだよ。これはまた泊まりかな。」
幼い時、うちの父親は僕がまだ赤ちゃんの時に交通事故で亡くなったと母から聞いた。
なので母は二人の子供を養うために一生懸命仕事をしてくれている。
だから朝、母がいないことはようあることだ。
「は〜。学校行くか」
僕は重い腰をベットに置いて行き、洗面所に向かって行った。
自分の顔を洗い、タオルを手に取り、鏡を覗いた。
鏡に写っていた自分の顔をみて僕は目を見張った。
自分の右の瞳が薄い青色に染まっていた。
(何だこれ)
僕は少し不思議に思ったがその時はまだ何とも思っていなかった。
何なら少しカッコいいかもと思っていた。
(でも、何かかは機になるなー)
うーんと、自称哲学者なりに考察してみるも情報が少なすぎる。
(前日も、ただベットで寝ていただけだし、なんなら前日じゃなくてここ三日間同じ状態だっていう可能性だってある。)
「あーわからん!」
考えるのを諦めた。
その後は何事もなくなく妹と朝食を共にし、いつもより重たく感じる制服を着て、家を出た。
ーーー
そう、ここから物語が始まったんだ。
ただ退屈だった生活が百八十度ひっくり返ったのは。
僕の人生が変わるあの”事件”が起こるのは。
第二話描き終わりました。
誰かが見てくれることを信じて僕は描き続ける。
投稿頻度が少ないのは許してください。




