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第一話 僕は怪物となってしまう

教室の窓際端の席。

学生の皆は誰もが座りたい席で、男は座っていた。

学校のチャイムが校舎全体に鳴り響く。

どうやら授業が終わったようだ。

先程まで、葬式かのように静まり帰っていたはずの空気が、ふと解放感に呼ばれた気がし、生徒たちが起こされていく姿が実に滑稽だ。

こんな姿は学生特有の魅力的な不思議かつ退屈な存在感を感じられ面白い。

また逆に授業に一生懸命集中していた生徒がいた。

この生徒は授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ったにも関わらず机に向かってペンを握っている。

人間は、何かの行動に過集中すると、周りの存在や状況が掴めにくくなる。

しかし、これは集中力が切れたら周りの変化に気づき、今の環境に適した行動をとることができる。

その生徒は何分か経った後、授業がもう終わっていることに気づき、次の授業の教科書を取りに行くため、席から立ち、ロッカーの方へ向かって行った。

そんな空気に変わった中、男の子は深い眠りから覚めた。

その途端、男の子の名前を呼ぶ声が教卓から聞こえてくる。

先生からだ。

眼鏡の掛けていて、スーツをピシッと着ており、ネクタイもきつく引き締まっている。

髪の毛のけのじも見えず、テカテカと光を浴びたようにみえる肌。

眉は中央にシワと一緒に寄っており、頬の方にはシミが多々ある。

誰も先生に話しかけようとしない、近寄りがたい先生である。

実際、この先生は学校の中でもベテランだか、生徒たちからの評価は星一以下。デビューサイトにも書かれないほどだ。

そんな先生に男の子は呼ばれた。

もし、この現場を目撃していたら、大抵の生徒たちは何らかの間違いをおかしてしまったように見え、これから怒られる姿を想像してしまう。

そんなことを考えながら、生徒たちは傍観する。

逆に呼ばれた側の立場になってみたらどうだろうか。

いつも厳しい先生に名前を呼ばれただけで、生徒たちは冷や汗をかく。

そして、頭をフル回転させ、自分のやってしまったことを整理し、これからの状況に備えてある程度の謝罪の言葉を考える。

それが一般の解答欄に書いてあるものだ。

しかし、男の子は違った。

男の子は間脳を失ったかのようにただ窓の外を見ていた。

威厳のある先生に呼ばれたのにも関わらず、ただ窓の方を見ていたのである。

幸い、一番端の席なこともあって先生には存在を気づかれなかった。

そう、男の子はただ集中していた。

誰も知ることができない窓の外側を見ることに。

窓の外は雨が降っていた。

その時、男の子のスマホが鳴った。



僕はスマホから鳴った音にすぐ気づき、手に取り通知内容をみた。

スマホを見れば今日の天気についての情報や迷惑メールの通知が溜まっていた。

僕はそのメールを全て消すと一瞬晴れ晴れした気持ちになったが、その気持ちはいつの間にか消えてしまう。

この気持ちが永遠と続いたらどうなるのだろう。

この永遠とはどういうことだろうと、哲学者にでもなったような気分に時々なる。

2076年、機械が発達した現代社会を生きる僕は、とても”退屈”です。

この退屈という気持ちを考えようとすると、僕は突然何もかもを失った人間のようになる。

なにをしようとしても気力が出ず、その結果、社会に置いていかれ無知な人間となりこの世に存在し続ける。

言い換えると、ゴキブリのようなこの世に存在してもなにも価値がない存在となる。

そのような人間を生み出すのか”退屈”という感情。

しかし、一般的な人間はこの感情はさりげない日常生活の中で消えていくもの。

学校で友だちと会話をしたり、ゲームやキャンプなど自分の好きなことをすれば、”退屈”という感情はいつしか”没頭”という気持ちになる。

人間が没頭状態になれば簡単にとめることは難しくなる。

そして、僕はその没頭状態になった時、”怪物”となってしまう。





六時十五分、いつもの生活が始まろうとするアラームが鳴り響く。

僕の名前は一之瀬瞬。海沢高校に通う高校一年生である。

そして僕は、”ボッチ”である。

何故、このようになってしまったのかというと、僕は入学式初日学校を休んだ。

この日は緊張してたせいか熱を出してしまった。

よし次の日こそはと思い込んだ翌日。

ガシャーン!

僕は交通事故にあった。

僕は、学校に嫌われているのかと神に尋ねた。

幸い打撲で済んだか全治三週間という新学期が始まった学生としてはとても痛い日数だ。

そんな日々を乗り越えてようやく僕は念願の高校デビューを果たす、つもりだった。

初めて学校に登校した日、教室に入った瞬間、多くの視線が向けられたのは嫌でも察知できた。

ザワザワザワザワ

(なんか、少し気まずい)

何より最悪だったのがその時、眼鏡を掛けた真面目そうな女子に言われた言葉である。

僕はその時、初めてクラスメイトの子と目が合った。

「君、教室間違えているよ。君みたいな人はクラスにいなかった気がするんだけど」

その声が教室中に連鎖的に伝わっていくと、僕はその場で体が固まり、倒れてしまった。

その後の記憶はあまり覚えていない。

でも、目が覚めた時には保健室のベットの上だった。

(うっ、頭がギスギスする)

念願の初登校がこんなことになるだなんて、誰が想像できたのだろうか。

その時、カーテン越しからガタガタと物音がし、耳をすませば声が聞こえてきた。

「後はこっちに任せて、君はもう行っていいよ」

「はい、分かりました」

(誰かの声が聞こえる)

その時、一瞬だけカーテンの向こう側にちらりと女の子が見えた。

黒髪で日光のせいか鮮明に光っていた。

(綺麗な髪だな)

そんなことを思っていたら、僕は寝てしまった。



それ以来、僕は朝速やかに教室に入り速やかに教室を出て誰もいない3階の理科室に居座って本を読んでいる。

「ここは誰もいなくていいな」と独り言が漏れてしまった。

(このまま僕は3年間、退屈な人生を送るのか)と思ったとき、足音が聞こえてきた。

僕は少し嫌な予感がした。そしてこの予感はすぐに的中した。

段々その音が大きくなってきているのである。

(マズイっ!)僕は咄嗟に教卓の下に隠れた。

次の瞬間、ガラガラガラッ!っと教室のドアが開いた音がした。

(足音がする。音的に人数は二人か?)

僕の憩いの場を台無しにさせて少し苛立ちを覚えた時。

綾花さん!俺と付き合ってください!

ハッッ!

僕は思わずでた声を必死で手のひらで抑えた。

(こ、これが僕が憧れていた、告、白!)

ちらりと、バレないように首だけを曲げて見てみたら、短髪で清潔感のある悪くない男子と、黒髪ロングのなかなか綺麗な女子がいた。

(あれ、あの子たしか…)

僕は、天井を見つめて頭の中で走馬灯のように記憶がよぎった。

そう、紛れもなくあの子が僕を保健室まで運んでくれた女の子だ。

(あんなに可愛かったっけ)

そんなことを思っていたその時、その子が言った。

「ごめんなさい。」

アッ

(お疲れ様)

僕は心の中で勇敢なる彼を慰めた。人生山あり谷あり、そんな簡単に上手くいかないんだよと、目を瞑りながら若干煽り気味で言った。

その後男の子が言った。

「そうか。」と男の子言い、ガラガラガラッ!とドアが閉まる音がした。

(あれはだいぶショックを受けているな)

ショックを受けた人間は基本その瞬間から頭の中が真っ白になり、なにも考えれなくなり、小学1年生が喋るような簡単な言葉しか喋れなくなる。

まぁこれは僕の経験談だから、あまり信憑性はないんだが。

そんなことを思っていたら、ふと女の子を方を覗いてみた。

理科室の大きな机の上に座り、脚を組みながら顎を手のひらで支えていて、窓の方を見ていた。

その様子はとても美しく誰かが惚れてもおかしくはない。

(やっぱり綺麗だな)

若干惚れてた僕。

だけど、この頬が赤くなった顔は一瞬にして青白い顔になるとは思ってもいなかった。

突然、女の子が立ち上がり何処かへ歩いていく。

やっと出て行ったと安堵した途端、僕は気づいてしまった。

(あれ、こっちに向かって来てね?)

僕の嫌な予感はすぐに的中する。

足音が段々大きくなる。

先程は隠れる時間や場所があって助かったが、今回の場合はそうとはいかない。

教室、教卓の下、十歩先には聞こえてくる足音。

僕は必至で”無”になろうとした。

しかし、口と鼻両方からでる荒い息、耳から聞こえてくる僕の心臓、左右を往復する眼球、体からは冷や汗が止まらない。

緊迫した空気を大きく呑み込む。

もう僕の五感は正常に機能していない。

これから僕は死ぬんだ、なんて思うほどになった僕。

その時、左側から脚が見えた。

(もう、こんな所に!)

心臓のせいで足音が感知できていなかった。

脚が2本見えた時、女の子がふと下の方を見た。

あっ。

この時、二人は初めて目が合った。

祝!初投稿作品です!これから僕の小説家としてのキャリアが始まろうとすると没頭状態になってしまいそうです笑。

目標としては”売れたい”という言葉だけですかね。

勿論厳しいこととは思っています。だけどそんな僕をいつか売れさせてくれるような読者が増えてくれるように精一杯頑張ろうと思います!

これから宜しくお願いします!

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