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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
四 魔王女は欲望にみさかいがない
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毎朝ビッグバン

「カレン、起きろ朝だ」

 タケルが追い立てるようにカレンを起こす。この家での寝坊は、大惨事を意味する。特にこの状況はまずい。

 いつものように食事を作る。ベルは食事が不要らしく、結局三人分を作ればよかった。手早くベーコンと目玉焼きをつくり、ご飯を盛る。

 紅茶をいれるころには妹が降りてきた。大きなあくびをしている。

「まだなんかきついわ。…?」

 二人の雰囲気がおかしいことに気づく。妹はカレンの匂いをかいで確信した。

「カレン!あんたまた、アニキのところで寝たでしょう?」

 朝から機嫌が悪い。

「お前はイヌか」

 タケルは呆れるが、それは事の重大さを物語っている。

「やっぱりね!この性悪女、漁夫の利ってこのことだわ」

「ご主人様が消耗なされたのは、誰のせいですかね?」

 珍しくカレンはケンカに応戦の構えだ。

「昨日はお楽しみじゃったな」

 ベルがそこに降りてくる。ジト目だ。

「我の放った監視用ヘビで、全て見ておったわ」

「えっ、ベル。アニキたち何してたの?」

「ここでは言えぬが、ふれあっておったの」

 二人は顔が真っ赤だ。大したことはしていない。キスして寝ただけだが、それをベルは誇大妄想で語った。

「なるほど。人間の交尾というのを見てみたかったが、ああやってするもんなんじゃな。勉強になったわ。実になまめかしかった」

「デタラメだ!」

 タケルの声は発せられたが、その直後に妹の「大天使級」全力かかと落としを食らって、タケルは意識を失った。多分パンツの色も覚えていないだろう。



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