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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
一 妹は爆発し、不思議な少女は猫耳が似合う
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ゴリオシ

 二人はタケルの誘導でスーパー入口を出たところにやってきた。

「大丈夫ですか?」

 タケルはおずおずと尋ねた。

「うん、だいぶおちついたのだ」

「怪我とかしてませんか?」

「幸いにも無傷だ」

「でもやっと会えた。ご主人様!」

 その子はそういうと抱きついてきた。タケルの人生において異性にハグされる経験などないから、この暴挙は彼を酷く狼狽させた。周囲の目も気になるが、彼女の身体構造が伝わってくるのが、何より気になった。というか、すごく気になった。

 タケルは、ふと我に返った。

「すいません、人違いかなにかですよね。あなたと僕は初対面で…」

「うう、さっきぶつかったショックで頭がくらくらしてきたのだ」

「じゃあ病院に…」

「…!?病院は苦手なのだ、君の家で休ませてはもらえないだろうか?」

 涙を潤ませて顔を近づけて、見つめられる。その顔の距離はかなり近い。通りがかりの人からすれば、それはキスしてるように見えなくもない。とにかく現状を変えることが先決だ。タケルの判断力は感情に押し殺されていた。

「わかりました。買い物をしたいのですが、大丈夫ですか?」

「大丈夫なのだ」

 その子は笑った。その顔はあどけないながらも、彼にはとても輝いて見えた。


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