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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
一 妹は爆発し、不思議な少女は猫耳が似合う
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不思議な少女

 レンはカタルシスに襲われながら階段を下っていく。だんだんその歩調は速くなっていた。

 だからきづかなかった、そこに誰かがいたことを。


 そんなこともあり、その日のタケルはイライラしていた。期待した自分。裏切られた悲しさ。余計なことを言ったこと。全ては彼のシナリオでは最悪のパターンだった。不意に彼の左手に痛みが走る。左手を見ると、何だかひじから先が赤くなっていた。けがをしたわけでもなければ、病気というのも考えにくい。

 あまり気にせず、タケルは学校を出て、夜食の買い出しに近所のスーパーに向かった。


 スーパーに入る頃は、もう日も暮れかけていた。急がないと、また妹にやられる。タケルはそう思いながら、買い物用のカートを取ろうとした。すると向こうからも、それをとろうとした人がいた。気づかずぶつかる二人。

「すみません…!」

 タケルは目を奪われた。とても可愛い女の子だった。庶民御用達のスーパーに、似つかわしくない、ハロウィンでもあるかのような衣装。ネコの頭飾り。マスコットのバイトだろうか。

「わ、わたしもそれがほしくて思わず手を伸ばしてしまったのだ。」

「いえ、こちらこそ、不注意でした」

 少女はタケルの顔をみるや否や、その頬に涙が伝っていた。

 タケルは混乱したが、周囲が明らかにタケルたちに注目していたので、場所をかえることにした。

「ば、場所が悪いんで、あっちでいいですか?」


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