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ベルの悲劇
「そうです。魔王に弓引く我らが、何を恐れることがありましょう?ご主人様、さっさと戻りますぞ!」
カレンもその勢いに便乗した。
「レオン、悪いが、やってみてくれないか?」
レオンは顔面蒼白になっているが、うなずいた。ベルが叫んだ。
「それでは私も共犯者になる!やめてくれ…」
レオンはベルを後ろから抱きしめると、魔法を使った。
「転移、下界へ」
皆はレオンの転移によって、あるべき場所に戻る途中だ。彼らを囲む球体の外は、薄暗い中で光が通り過ぎていく。まるで車窓のようだ。ベルは共犯者にさせられたことを、レオンに怒ったが、転移している時点でもう遅かった。泣き出しそうなベルを見て、クララはベルが案外可愛く見えてきた。




