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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
三 そして妹はいなくなった
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残酷な月夜

 タケルはレオンに電話した。

「レオン、家が無くなってるんだが…妹は無事だよな?そこにいるのか?」

 携帯電話は沈痛な声で言った。

「すまん…手遅れだった」


 タケルはもう、携帯を持つチカラすら無くして、それを落とした。頭が冷たくなってきて、心臓の鼓動が早く激しくなっていく。

 カレンが抱きとめなければ、彼はその場で倒れていた。


 タケルが目を覚ますころはもうすっかり日は沈み、月が出ていた。彼はカレンの膝枕で寝ていた。公園のベンチだ。触れると冷たいベンチが、悲痛な現実を告げていた。彼の目の中で、月は幾重にも見え、やがて滲んで消えた。涙はとめどなく溢れた。

「うそだよな?」

「…残念ですが、いまだ行方不明です」

 カレンもまた、沈痛な面持ちのままだった。


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