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突然ふたりきり
放課後になって、珍しくクララがタケルのところに来た。
「タケル君あの…相談したいことがあって、屋上に来てくれない?」
えっ…俺に恋愛フラグ?
ないないないない!と彼は首を横に振った。レオンならまだしも自分にクララはいろんな意味で、不釣合いだと、彼は思っていた。
先に行くから、というクララの顔は赤く、何かを意識しているようだ。
遅れてタケルは出発した。希望的観測と絶望的観測が交差する。でもどう楽観主義になっても、自分への告白というフラグはなかった。一本もなかった。
もうクララがいるはずの、屋上のドアを開ける。クララはベンチに座り、グラウンドの様子を眺めていた。心ここにあらずといった印象だ。
タケルはおそらくクララより緊張していた。こういうシチュエーションは、想像こそすれ、実体験は生まれて一度もない。
クララは振り向いて、タケルと目を合わせようとしたが、そらした。
そらした?
彼は冷静さを取り戻した。
「何?俺に話って」




