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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
一 妹は爆発し、不思議な少女は猫耳が似合う
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レオンとクララ

 妹は学年で人気者だった。魔術成績トップを維持しており、教師にも匹敵する魔術師なのだ。一度教わったら、次にはその魔法を完璧に模した。教師も舌を巻く逸材らしい。

 一方兄はというと、魔術成績は普通。妹に吸い取られてるんじゃないかというくらい、魔力は微弱で、そこにいるかわからないという薄い存在感も持ち合わせていた。

 妹が朝からちやほやされてる時も、兄は自然に分離して、自分の教室に向かっても誰も気づかないようだ。あくびをしながら兄は教室に向かった。


 教室ではみな雑談中だったが、彼が来ても気づかないふうにざわざわしている。

 スマートフォン所持が義務付けられてから、皆はそれに夢中だ。無論校内での使用は禁止なのだが、休憩時間などは正直うやむやになっていた。

「おはよう、タケル!」

 クラスメイトのレオンだ。割と活発で友人も多く、女子からも人気者だ。

「おはようレオン」

 タケルは嬉しそうに彼に挨拶を返す。

「昨日の宿題わかんないとこあってさ!」

「だろうと思ったよ。はいコレ」

 ノートを受け取って満面の笑みを浮かべる。

「またタケル君に、ノート借りて写す気でしょう?」

 世話焼きにきたのは、クラスの学級委員長をしている、クララだ。

 スマートなポニテが凛々しい美女で、クラスの男性の、憧れの的だ。

 レオンとクララは実は付き合ってるという噂があって、皆そのはなしで持ちきりだ。しかしタケルにはいい迷惑だった。



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