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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
二 イケメンには漆黒の羽根が似合う
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クララの悩み

 タケルは何を言えばいいかわからなかった。こういうシチュエーションは未開拓分野であり、マニュアルがなかった。

「クララ…。いつもと違う気がするけど、大丈夫?」

「私の名前『クララ』って。嫌いだったんだ、あたし。…もっと普通のなまえが良かった…ヒナタとか…そういう」

「クララって名前、俺は好きだよ?可愛いじゃん!何があったのか知らないけど、俺はクララのこと、大事な仲間だって思ってるぞ」

 普段ならそんな言葉は出ないが、この異常な状態は逆に、彼を勇気づけた。

「なかま?…なかまじゃないの。あたしが欲しいのは、恋人としての、タケル…」

 目からは、ポロポロと涙がこぼれだした。

「兄貴、クララは操られてるわ!」

 ヒナタの澄んだ声が、空間にこだました。クララは、その声の方向をにらんだ。


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