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クララの告白
タケルはクララの「心」が気がかりで、それからの歩調を速めた。だんだん、駆け足になっていく。屋上がこんなに遠く感じたのは、初めてだ。
屋上のドアを開けると、予想通り、クララが立っていた。だが様子が変だ。
「タケルくん、きてくれたんだ…うれしい」
目は虚ろで、口調もゆっくりしている。学級委員長としての「凛とした」彼女の姿は、どこにも見えない。
「あたし本当は…タケルくんのこと、気になってたの…だから、真っ先に、そうだん、したんだよ…?」
タケルは思った。むしろこれは、他人じゃないのか?と。それでもその言葉が嬉しく感じたのは、タケルの本心がそうだったからかも知れない。むしろ、そうでいてほしかった。




