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魔物
「人間じゃない?バカな」
さすがのタケルも、カチンときた。レオンは、自分によく気をかけてくれる、唯一無二の友達であり、かつ彼にとって、ヒーローのような存在だからだ。
「正確には『魔属性の異次元生物』です。見た目(実態)はさほど我々と変わりませんがね」
「それは、魔族ということか?」
「そうなりますね」
妹はカレンの耳をつかんで言った。
「あんただって、半獣じゃない」
「イタタ…そうですが、彼の存在は、この次元にいてはならないレベルなのです。何か悪いことをしていなければいいのですが」
珍しく神妙な面もちに、タケルの心は徐々に不安に蝕まれていた。
そう言えばレオンの魅力とは何だろう。イケメンで、何かカリスマ的なものを感じるが、それはちょっと異常なレベルだった。
「もしかして、魅了とかの悪魔法、使えたりするのかな?」
「おそらく。既に行使している可能性は高いです。それほど厄介な魔物です」




