カレンの思惑
ハルヒはカレンが気に食わないらしい。
「大体、なんなのあんた。人の家に、変な格好して、あがりこんで、ご飯まで食べて。まさかここに居座るつもりじゃないでしょうね」
カレンはニコッとしていった。
「よくお分かりになりました。私もいろいろ特技はあります。決して後悔をさせない働きをしてさしあげます」
タケルは彼女の素行はともかく、ここに住み着くことは聞いていない。だがハルヒは彼がそういう話をしてしまったと勘違いをした。
「どういうつもり?場合によっては、あなたたち、この家から、追い出すけど」
タケルは彼女をじっと見つめた。
カレンはすごく困った顔をしてこちらを見つめた。
「そうであれば、わたしはここをでていくほかはありません。お世話になりました」
かなりの落胆ぶりで、少しずつ玄関に向かって歩いていく。
タケルは迷ったが、状況的には仕方がないと、見守るしかなかった。
「あてはあるの?ご家族は?」
「わたしはこの国に一人できました。縁もゆかりもござらん。」
涙を称えた瞳に彼は飲まれそうになった。
「なあヒナタ、もうちょっと、ここにいてもらってもいいんじゃないかな。俺が責任を持つからさ」
「泥棒とか、詐欺まがいだったらどうするのよ?」
「それは心配ござらん。私は国際魔法警察です」
ヒナタは携帯タブレットを取り出し、それを見せた。
国際魔法警察、それは世界をまたにかける、魔法のエキスパートであると同時に、その存在は都市伝説レベルであり、その内情を知る者はいなかった。
「その国際魔法警察とやらが、何故『この家に居候』という運びになるのか、
ご高説願えるかしら」




