表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コロラーレ・アルケミスト~可愛い反応値が学園を揺らすのです~  作者: モカルドルラテ(ねこちぁん)
学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/14

第11話:学園、歌に包まれるのです

玉ねぎの「ぽぉぉぉぉん……」という響きが、校庭の空気を震わせていた。


鎮圧部隊の教師たちは、耳を押さえ、膝をつき、涙を流しながら震えている。


「……音が……心に……直接……!」


「涙が……止まらない……!」


生徒たちも同じだった。


「なんで……玉ねぎなのに……」

「こんなに……綺麗……」

「胸が……あったかい……」


ぽぷらんが叫ぶ。


「ほら見ろ!!咲姫の可愛いは世界一なんだよ!!」


新人は涙を拭きながら叫ぶ。


「し、しみるぅぅぅ!!でも……なんか……救われるぅぅぅ!!」


ルネは玉ねぎドレスを抱きしめて震える。


「ひぃぃ……でも……綺麗なのですぅ……!」


うさちぁんは屋台の上で踊る。


「はいはい~、“涙の浄化まんじゅう”第四弾~!」


「踊るなニャ!!」



生徒会長、崩壊する


生徒会長は、玉ねぎの歌に耐えながら、震える声で言った。


「……やめ……なさい……咲姫さん……!」


咲姫は静かに言った。


「可愛いは……止まらないのです」


玉ねぎが、さらに強く震えた。


『♪オニオ~~~~ン……涙を~拭いて~……炒めれば~甘く~……♪』


生徒会長の膝が崩れた。


生徒たちが叫ぶ。


「会長!!」

「大丈夫ですか!?」

「涙が……止まらない……!」


生徒会長は、震える声で言った。


「……どうして……こんな……音で……心が……揺れるのです……?」


咲姫は微笑んだ。


「それが……可愛いなのです」


少女の瞳が揺れた。



学園の“冷たさ”が溶けていく


玉ねぎの歌が続く。


『♪煮込めば~溶ける~……心も~溶ける~……♪』


生徒たちの表情が、次々と変わっていく。


「なんか……あったかい……」

「涙が……止まらない……」

「これ……嫌じゃない……」

「むしろ……好き……」


新人が呟く。


「……これ……学園の“冷たさ”が……溶けていってる……?」


ぽぷらんが笑う。


「だろ!?咲姫の可愛いは……世界を変えるんだよ!!」


ルネは涙を拭きながら言う。


「咲姫さん……わたし……咲姫さんの可愛い……大好きなのですぅ……!」


咲姫は照れたように微笑んだ。


「ありがとうなのです」



生徒会長、心を開く


生徒会長は、涙を流しながら咲姫を見つめた。


「……咲姫さん……あなたの“可愛い”は……確かに……迷惑でした……」


ぽぷらん「おい!!」


少女は続けた。


「でも……迷惑でも……心に……届いてしまうのです……」


咲姫は静かに言った。


「届いたのですか?」


少女は、涙を拭いながら頷いた。


「……はい……届いてしまいました……悔しいですが……とても……綺麗でした……」


咲姫は玉ねぎを抱きしめた。


「それでいいのです。可愛いは……届くのです」


玉ねぎが優しく震えた。


「ぽぉん……」


こうして――学園の心は、完全に揺れ始めた。崩壊と再生が同時に進んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ