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3 買取所にて

大変です。

お話はいくらでも書けるのに名前が出てこない。


適当つけてもイメージと会わないと違和感ががが

探索者ギルドの扉を潜ると、すぐ隣にあった案内カウンターのお姉さんに見つかった。


「おお!?ワイルドイーターのアレンくんじゃない、久しぶりー。」

「お疲れ様です。オリーさん」


後ろからアニーも入ってきた。


「アニータちゃんもおひさー。いぇーい!」

「いぇーい!」


アニーとオリー姉さんがハイタッチを交わす。


「で?ワイルドイーターどこ行ってたの?」

「なんかクエスト受けてたっけ?」


と聞いてきたので


「や、クエストとかは何も。メイヤールの街からオーウ山越えてきました。」


返事するとオリー姉さんが


「ま?」


ま?ってなんだ?


「・・・オーウ山って未踏破のオーウよね?」


確認してきたので、


「あーソレですソレソレ。」

「でっかい猪鹿いましたよー」


アニーと適当に答えておいた。


「報告とかやることは色々あるんですけど、まずは買い取り行ってきますね。」

「う、うん。いってらっしゃい・・・あ、その前に全部じゃなくて良いんで記憶石(メモリーストーン)お願いします。」


と、魔石カウンターを指さした。

なんか微妙にキレが悪くなったな?




見栄えのする部分だけ記憶石(メモリーストーン)に書き出して、買い取りカウンターの方へ歩いていくと、刈り上げ丸眼鏡のお兄さんトーマスがこっちを見つけて


「アレンくんお疲れ様ー、聞こえちゃったよ。オーウ山踏破してきたんだって?」


と声を掛けてきたので


「お疲れ様ですトーマスさん。今回もお世話になります。」

「なりまーす!」


と返しておいた。


「アニータちゃんもお疲れー。・・・で、いっぱいあるの?」

「ありまーす!」


心なしか緊張しながら聞いてきたトーマスに、アニーが元気いっぱい返事した。


カウンターの上に適当に獲物を出していく。

えーっと・・・あ、肉からのがいっすか?そっすか。


一杯あるのでどんどん出していく。

今回は未踏破地域に踏み込んだので出発したメイヤール近辺の獲物は刈らずに無視して突破した。


刈り始めたのは山に差し掛かってから。

出没モンスターの調査も兼ねているので、種類違いはマストで刈ってあとは適当にスルーした。


あ、旨そうなのと高そうなのは刈ったよ?


山うさぎ、たぬき、大うさぎ、茶羽カラス・・・


1メルト以下のサイズのが十数匹。


おっと虫もいたなそういや、個人的にはあんまり要らんけども。

グランドキャタピラーは2メルトくらいなのがいた。

マーブルグリーンスパイダーと大カマキリ。


多分ここらは、傾斜がなだらかで草がいっぱい生えてた辺りだと思う。

だんだん地形が急峻になってくると


鹿、鹿、鹿祭りである。

オジロ鹿、大角鹿、槍鹿・・・時々狼。

狼は中型サイズの茶色い毛のやつだった。

1.5メルトくらいのやつ。


こうして見ると茶色いのが多いな。

地面と紛れるからかな?


そして大猪ビッグボアー。

そこそこ樹が生えてたので飛んでる大型の鳥は少な目。


アニーが一匹狩ってたか・・・尾長鳥がでてきた。

サイズはまーこの辺りでとれるのの倍くらいあったけど。

名前忘れたけど走る鳥がいた。なんだっけこれ蹴っ飛ばしてくるやつ。


「あーアレンくんちょっとストップ。カウンターの上一杯だし、ちょっと待って」


トーマスが慌てて応援を呼ぶ。

3人くらいやって来て仕分けに加わった。


特徴とサイズを書き付けて、終わったものから解体所へ回していく。

記録取ってどんどん仕分けながら


「鹿が多いよね、鹿だけで15匹くらい。」


と、呟いていた。


「あー、鹿ばっかりでしたねー。」


普通の鹿は大体逃げるのでアニーが大活躍だった。

遠くからのが楽だよねやっぱり。


全部合わせると今並べただけでも40匹を超える。

もちろんこんなものをこのまま運べるわけでは無いので、魔石で圧縮する。

重さも魔石で軽減しつつ筋力強化で無理やり運ぶのである。

加えてナマモノは凍結で解決。


問題点は2つ。

獲物が増えれば増えるだけ効果の高い大きな魔石が必要である。

もしくは魔石を同時併用する。運搬費用もそれなりに掛かってしまう。


もう一つは魔石を同時に展開するのに経験が必要な点である。

魔石は使っていれば同時に使う感覚がわかって、同時展開できる数がどんどん増えてくる。

しかし、いくらでも使えるわけでもない。

戦闘力の底上げや、緊急時に使う魔石もあるので、トレードオフが発生するわけである。

運搬に振ってしまうと対応力や戦力が犠牲になる。


ぼちぼち仕分けも進み、ある程度解体所に運ばれて行ったので肉以外も出していく。


野草や薬草、木の実、花、あとは植生調査用の木材、石など等。


「これは多分鉄と・・・あとこっちは琥珀じゃないかと思うんですけど」


確認すると


「正解。崖とか地上にむき出しになってた?」


と、トーマスさん。


「川縁で地層がむき出しになってるとこが。」


とか話しながら進めていると、併設の居酒屋で騒ぎが起こっていた。

眺めていると厨房に群がっていた連中が突然こっちに突撃してきた。


「トーマスよー。肉だ!肉あんだろ?」

「早く厨房回せよ、待ちきれねーんだよ。ちんたらやってんじゃねー」

「にくーにくー、きょうにくくうの、うまかっ です。」


語彙力仕事しろ。


「半分くらいは解体所の方回ってるんで、もうちょっとしたら・・・」


と言いかけたトーマスが、


「あんなんじゃねーんだよ!でっけー猪鹿があんだろーがよ!」


と詰め寄られている。


・・・あれか。


「はいはいちょっと落ち着いてー。まだ出てないよこれからだよー。」


と、アニー。


「ま、勿体ぶってもあれなんで行きますよ。ちょっとそこ空けてください!せーの・・・猪鹿どーん!」


どーん!した。



「ぎゃー」

「ぎょええええええ、なんじゃこれでっけー」

「にくーにくー」


盛り上がる肉の亡者たち。


「あートーマスさん、右足はギルドに寄付しますんで、査定なしで大丈夫です。早く解体に持ってってあげて下さい」


トーマスさんが慌てて解体所から応援呼んで猪鹿を押し付ける。

運ばれていく猪鹿。

群がっていく肉の亡者。


そして静寂が訪れた。


粛々と仕分けを進めて粗方出し終えたと伝えると


「素材の状態とかもあるので解体全部終わってから清算になるけど、

量が多いしたぶん解体所(あっち)は修羅場になってるので2,3日は掛かると思うよ。

他の人の査定もしないとだし。」


とトーマス。


スッキリしたしまだ昼過だから飯食って宿行くか。

ギルド併設のはパスで、人でミチミチになりそうだしゆっくり飯食えるとこ探そう。

運搬能力の話


新人さんは戦闘能力強化に魔石のリソース使わないといけないので、あんまり獲物を貯めこめません。

強く・・・というか魔石の同時展開能力が高いほど一杯運べるようになるので、物資や装備も運べるし、より遠くまで、より長くお出かけできるようになります。

単純に戦闘能力、サバイバル能力もありますが、この辺りも高難度地域を攻略するには大きく影響します。

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