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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第6章 狂乱の宴(クレイジー・フェスティバル)
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第70話 重魔の騎士

「己がするべき事を成せ、重魔」

「それぐらいは理解している。私は動かなければならない。アメリカ軍の矛として、重層お前もアメリカ軍の盾として」

「良いだろう。この戦場で体現しよう。アメリカ軍の矛と盾として」


重魔の騎士は自身が身に纏う白い鎧から大量の魔力を放出させる。

大量の魔力は無数の球体となると、その球体から圧縮された魔力がレーザーの様に放たれる。

その放たれた魔力は次々と流島家の者の体を貫いていった。


「……これで文句は無いだろう」

「最初から出来ていればな」

「だが、ここまで流島家を追い込めば、佐島家の勝利となるだろう」

「現状ではその通りだ。しかし、筋書き通りにいかないのも確かな事だ」

「あまりやり過ぎても、これは佐島家の勝利とならず。我々の勝利となっても構わないなら、問題は無いが」

「……今はお前のその意見を尊重しよう」


重層、重魔の二名は一時、撤退し、流島家と佐島家と戦いを見守る事にした。

流島家の当主である丈助の逃亡により、流島家の人間は続々逃げていく中、一人だけ逃げる者達に逆らい、佐島家の人間が集まる場所まで移動していた。


「……流島葵」


流島家でも、流島家に属さないその男は名だけが知られ、その実力は分家である佐島家の誰も知らないものだった。


「……久々に戻ってきたら、襲撃を受けているとは、流島家らしいがな」


葵は全身から大量の黒いオーラを放出させる。

その黒いオーラに触れた佐島家の人間の体は変貌し、黒き鬼へと変化していた。


「俺の能力は狂喜黒鬼(エクスタシー・オーガ)。佐島家の狂乱の宴クレイジー・フェスティバルに近い能力だ。違うのは、相手を鬼へと変貌させる所だが」

「……佐助を呼べ。こいつに対抗する」

「無駄だ」


葵のその言葉通り、黒い鬼へと変化した佐島家の者達は肉体が増殖し、肉体に接触したものを取り込み始めた。


「俺の能力は人数が居れば居る程、効果を発揮する。黒鬼へと変貌した奴等は肉体の増殖を延々続け、全てを巻き込む。誰を敵に回したのか、思いしれ」


佐島家の人間は葵一人に何もする事が出来ずに、逃走を続けていた。


「後は我々がなんとかします。お逃げください」

「……任せる」


佐助と父は一目散に逃走し、重層の騎士、重魔の騎士の元まで移動していた。佐助の父は怒りに任せ、重層の騎士に迫る。


「……散々な結果に終わりましたね」

「見ていただけか、お前らは」

「……我々は流島家の者を倒していましたよ。我々を攻め立てるのは、お門違いだ」

「何だと?」

「理解が出来ぬか?全ては貴方が招いた結果に過ぎない」



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