第59話新倉時雨(あらくらしぐれ)
新倉時雨。
管理する神の傘下であるチーム[ゼロ]の傘下であるあるチーム[プラス]のリーダーであるがこの者の情報は少なく、男性なのか、女性なのかも分からない。
そんな時雨は現在奈良支部にやって来ていた。
「どうみる?光」
隠れながら時雨の後を追う一十三は共に行動する光に確認を取る。
「……観光には見えないわね」
「捕らえる?」
「接触する?」
「……一十三が認識出来るって事は簡単に行く相手では無いわ」
「こっちは二人居るのよ」
「……あれ?どうに行った?」
「……まさか気づかれていた?」
二人の気配の消し方に問題は無く、何故時雨が姿を消したのか二人が分からないまま、奈良支部の川上家、上川家の屋敷が全壊する事件へと発展していく。
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「……さっきからこそこそ何を話しているの?」
環のその言葉に翔は慌てて、返答していた。
「あのですね。師匠は僕に色々と」
「どうでも良い。動くな話すなそれだけ」
環に何を言い返せなかった翔は大人しく、チーム[コレクション]の元へと戻っていった。
環は呆れる様にため息を溢すと、空を見上げる。
異変に気がついた環は慌てて、外へ出る。
「何これ?」
環は黒い太陽に紫色の空を見つめながら歩いていると何かにつまずいて、転んでしまう。
「……転ぶなら、鉄壁要塞を使っておけば」
環は今更手遅れな能力の発動を気にしながらも、転んでしまった原因となったものを見つめる。
「大丈夫?」
全身血まみれで誰なのかも分からないその人物を抱き抱え、声をかける。
「……最悪な展開だな」
「何で出てきてるの?」
「そんな事を言っている場合か?その女川上華だ」
「……えっ?さっきまで一緒に居たのに」
「恐らく、ポルターガイスト事件の犯人によるものだ。誰にも気づかれる事も無く、上川華を引き寄せてたんだろう」
「この血は何?」
「……姉ちゃんが睨んだ通りだと、恐らく犯人はチーム[プラス]のリーダー新倉時雨だ。強欲なる魔王の異能は欲した物を欲しがる程その物を手元に引き寄せる。多分……川上華の血を欲したんだろ」
「それで体内から無理矢理吹き出たの?」
「……断定は出来ない」
二人のその会話その最中に優雅に歩くその人物は深いため息を溢していた。
「オレンジの髪に翡翠の瞳、噂通り女か男か分からねぇな」
克明は現れた人物が時雨の可能性を省吾に伝える。
「不満そうに歩くじゃねぇか」
「欲しい。空も太陽も欲しても何かが邪魔をする」
「何か?良くは知らんがそれで色が変化したのか?」




