第57話小鳥遊省吾
「……凄まじい殺気だな。上川光」
「パンツ……取りなさい」
「……分かったよ」
省吾は被っていたパンツを取り、放り投げる。
「俺はこんな事をしたかった訳ではない。北海道支部から出て来て、野郎共が女を欲するもんだから」
「奈良支部ではポルターガイスト事件と呼ばれる事件が発生しているわ。下着を引き付ける事が出来るのね」
「確かに俺の魔法も引き寄せる事が可能だ。だからこそ、誤解をときに来た。家の者が五月蝿くてね」
「……証拠は?貴方が犯人では無いと言う根拠はあるのかしら?」
「それの証明は難しいな。こいつらなら、常に一緒に居るから証人になるぜ」
「それは貴方が用意した証人でしょ?」
「……分かった。ここで大人しくしよう。監視でも付けろ。俺達がここに居る間、犯人が出たら疑いを晴らしてくれ」
「……良いわ。監視は……一十三は男が何人見えている?」
監視役を任せる為、光は一十三に確認を取る。
「貴女が話している男しか見えてないわ」
一十三のその返答の後、環が疑問を告げる。
「そう言えば、見えていない男達が手にしていた下着は宙に浮いているの?」
「弱者が手にする物は一緒に見えなくなるわ。武器なんかもね」
「じゃあ、弱者が建物に触れていたら?」
「学校に通えているでしょ?」
「そっか」
質問を繰り返していた環の元に光が近寄る。
「貴女なら、監視が出来そうね」
「……う、うん。任せて!」
「華もいっしょに頼むわ」
監視を頼まれた環と華は男達の監視をしていた。
「リーダー。良いのでこのままで犯人を捕らえられないと、小百合様のお怒りになるのでは?」
省吾が率いるチーム[コレクション]の副リーダーである加藤克明は小声で会話を始める。
「……姉ちゃんを怒らせたら、やべだろうな」
「……小百合様ってどんな感じで怒るんだ?」
「……無言でただひたすらに攻撃してくる」
「お前が生きているって事は……殺されはしないのか?」
「姉ちゃんは占星術があるからな。だからこそ、どこまで痛め付ければ死ぬのかが分かる。だからこそ、死ぬ直前までいたぶられる」
「何をしたんだよ」
「……冗談で、黒魔術団の団長と仲良さそうだなって言っただけだ」
「……とんでもない地雷を踏んだな。白魔術団と黒魔術団は昔から険悪なのは知っているだろ?その二つの団で隠れ交際を続けていた二人は一人の子供を作った後、その子供を残し、処断されているだろう」
「……あぁ神田家のあの天才か」
「神田翔。魔法と能力を持つその男は仲間の錬金術を利用して、生物タイプの異能を世界で初めて達成した男」




