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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第5章鉄壁要塞(フォートレス・メタル)
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第53話鉄壁要塞(フォートレス・メタル)

環は再び一十三へと殴りかかろうと走り出す。

一十三はそのタイミングに合わせ、環へと殴りつけようと、右手を強く握る。


「そんな動きで、当たる訳ないでしょ」


一十三の攻撃を軽々避けようとした環だったが、何故か避けた筈の拳が環の顔面へとヒットする。


「学習能力が無いのかしら?毎回同じ結果よ。……貴女が毎回同じ攻撃しかして来ないからだけど」

「何で、勝てない?」

「私は貴女と同じ能力クラスに居るのよ。能力が関係しているわ。勘違いしている人も居るけど、王者覇剣おうじゃはけんは私の体内に宿った神器ではないわ」

「誰かが死んで都合良く、適合者になれたってこと?」

「産まれた瞬間に封印を破って私の所にやって来たのよ」

「だからって、名百剣の一種を持っているからって、皆を無視して良い理由にはならない」

「……無視?いつ私が」

「毎日よ」


二人の会話を見かねた光は二人の元にやって来ると、一つの提案をする。


「私達は他の者よりも強く、皆から奈良支部の至高の三女と呼ばれている訳だし、三人でチームを組まない。至高と言われているから……そうねチーム名は[シュプリーム]って所かしら」


光のその言葉に戸惑う環だったが、一十三は直ぐ様返答した。


「貴女と組むなら、問題無いけど……」


一十三は環を見つめ、環もそれに気がつく。


「何?私じゃ不満?」

「私と光との実力はおおよそ同じ……一日五分限定だけど」

「五分?」

「五分も私と戦って居られるって話……神器の性質上五分って言う話よ。それに引き換え、貴女は数秒も持たない」

「貴女の実力は理解している。でも、上川光が強いなんて聞いた事が無い。奈良支部の至高の三女と呼ばれているけど、私は二番目よ」

「……光。相手したら」


一十三のその提案に光はため息を溢すと、覚悟を決める。


「分かったわ。貴女の提案通り、戦う訳だからさっきのチームを組む件は了承して貰うわ」

「……分かったわ。毎度同じ事言うけど、直ぐに終わらせなさい」

「心配性だね。問題無いわ。さって、これから戦う訳だけど、私が勝ったら、チームに入って貰うわ」

「……大した自信ね」

「自信なんて常に無いわ。あるのは勝つため、日々行ってきた剣術のみ。これがあるからこそ、私の強さは、私の剣は最強となる!」

「剣?私の能力は鉄壁要塞(フォートレス・メタル)。この高度な硬化がある私の肉体にダメージを与えるのは、不可能よ」

「一十三に毎日やられても、懲りないのはそれが理由なのね。それは理解したわ……それが貴女勝因となるのかしら?」

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