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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第4章 死神の鎌(デスサイズ)
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第49話時法の刃(タイム・リーパー)

数秒止めたその間に大悟は移動し、小春の背後の地面から出現している死神の鎌(デスサイズ)の元まで移動を終えていた。旗から見たら、瞬間移動をしたかの様にも見えるその行動も、停止した世界で全力疾走して移動しただけであるが、そのお陰で、小春を助けるのには十分な程である。

大悟は迫り来る死神の鎌(デスサイズ)に自身の時計が所々に埋め込まれた鎌で弾く。


「ナイス」

「どうも」

「で、透過するあの鎌をどうやって? 」

死神の鎌(デスサイズ)の時間を停止して、能力における透過を無効化させました」

「……死神の鎌(デスサイズ)は任せるわ。そして、風による操作で魔法の鎖(グレイプニル)を縛れなかった場合、危険だけど、接近して魔法の鎖(グレイプニル)を縛るわ」

「了解です」


地面から出現する死神の鎌(デスサイズ)を大悟に任せ、小春は魔法の鎖(グレイプニル)の操作に集中する。

そんな魔法の鎖(グレイプニル)を大助は死神の鎌(デスサイズ)で弾くと地面へとすり抜け、姿を消す。


「ちっ……どこへ行った?」

死神の鎌(デスサイズ)も地面から出てきません」

「逃走したと思う?」

「いえ、あり得ません。死神の鎌(デスサイズ)の真骨頂は透過能力を最大限に生かした地面からの攻撃です。地面に逃げられれば、こちらからは何も出来ませんから」

「私が居るでしょう。地面は私が壊す。貴方は時法の刃(タイム・リーパー)を使い大和大助の動きを停止させなさい。それでこの戦いは終わりよ」

「はい」


小春は右腕に風を纏わせると、勢い良くそれを地面へと叩きつける。地面は脆く、破壊されていく。

死神の鎌(デスサイズ)を手にしている間のみ透過能力を獲得する性質の為、大悟は時法の刃(タイム・リーパー)を投げつける。それは見事な放物線を描き、大助の右手に直撃し、切断される。


「触れる直前に周囲の時間を停止させ、大和大助の動き、能力までも停止させ、当てる事に成功させたのね」

「はい」

死神の鎌(デスサイズ)を手放した今がチャンス」


小春は全身から凄まじい風を放出させ、一気に大助の元に移動する。その風の凄まじさに大悟は立っていられず、地面に手をつけていた。


「……春風さんが全身に風を纏わせた……風神と恐れられた人の戦闘を間近で見れるとは」


大悟の語る風神と呼ばれる小春の戦闘が始まる。

小春の全身から放たれる風は周囲のものを無差別に吹き飛ばし、暗殺部隊部隊長を務める大助ですら立っていられず、地面に手をつけ、破壊された地面を掴み、吹き飛ばされない様にしていた。本来なら、死神の鎌(デスサイズ)を取りに行く所だが、それをしない。


「くたばれ!」


地面へとしがみつく、大助に小春は風を利用しながら、宙に浮き、上空から大助へと殴りつけようとしていた。

そんな時、死神の鎌(デスサイズ)は消えていた。

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