第43話日本最強の女白魔術師
五月が強制終了を発動させる。
小百合は動じる事も無く、立ち尽くしていた。
「……これが貴女の能力?」
「……どうして?」
「貴女の能力で強制的に停止可能なのは自身よりも格下の相手に限った話でしょ。私には効かないわ」
小百合は全身から大量の魔力を放出させると、自身の背中から黄金に輝く十枚の翼を出現させる。
「……聖神化」
「そう。魔法の種類は大きく分けて白と黒。私の場合は白!白魔術:星術へ進化し、そして白呪術:占星術へと進化している。そして、白呪術を極めた私は聖神化を会得している。更に」
小百合の瞳は魔法陣が浮かび上がり、小百合が空を見上げると、瞳に浮かび上がった魔法陣が空へ投影される。
「……」
「理解が追い付かないでしょう。教えてあげる。私の占星術によって、これから起きる全ての事象は全て把握する」
「……」
「理解出来たかしら?貴女の能力は私には効かず、貴女がこれからしようとする全ての行動等は私の占星術によって、把握出来る」
五月は一目散に逃走を図るが、それを占星術によって、把握していた小百合は黄金に輝く魔力によって、作られた槍によって、五月の逃走経路を塞いでいく。
あまりにも迅速で的確な小百合の行動に五月の足は止まっていた。
「逃走は無理よ。貴女が逃げるであろう逃走経路は全て潰したわ」
小百合の瞳に写る魔法陣、小百合のその殺気、小百合の背中から出現している十枚の黄金の翼を目の前に倒れ込んでしまう。
「降伏しなさい」
「……」
「黙ってうずくまっても、貴女の未来は覆らない。もう決定した未来の上にいるのよ」
「……」
「運命論って知っているかしら?」
「……知らない」
「全ての事柄は既に運命によって、決まっていたと言う考えの事よ。こうして、貴女と出会ったのも、この勝負の結果も既に決まっていた事だとは思わないかしら?」
「……」
「……良いわ。戦闘不能になるまで、痛めつけましょう」
小百合は両手に黄金に輝く魔力で造られた槍を握る。
五月は自身の能力である強制終了を発動させ、小百合の行動の全てを停止させようと試みたが、失敗に終わった。
「無駄よ。それ!」
「一度駄目なら、何度でも試すだけ」
「……未来が見える私にとって、貴女の全ては把握出来ているのよ。それをしても、結果は揺るがない」
「……」
「残念ね。決まった運命を改変させるには、それなりの力がなければ、出来ないわ。今の貴女では無理よ」
「能力向上、覚醒を会得出来たら?」
「……確かに、私の占星術で知り得た情報には、それらの情報は無いわね」




