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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第3章 強制終了(シャットアウト)
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第42話五月女五月(さおとめさつき)

「そのタイミングはもうそこまで来ている」

「分かりました。その時まで大人しくしましょう」

「出来れば良いが」

「今は五月女五月に期待しましょう」


大王のその言葉に出てきた五月は現在一人の男と出会っていた。


「黒白院大王の部下の五月女五月か」


五月は声をかけられた事でその男を見つめ、興味無さそうに立ち去ろうとしたその時、その男は動き出す。


「待て!」


五月の進行方向にその男は立ち塞がる。


「お前は黒白院大王に繋がる女だ。俺の一族は大王の体に琰摩羅闍(えんまらじゃ)の能力を入れ込む為だけに殺されたんだ。大王の体に適合出来る様に」

「……うるさい」


五月は強制終了(シャットダウン)を発動させ、男の動きを停止させる。


「全く、止めねぇとなぁ」


白髪のその男は倒れたその男を庇いながら、五月と対面する。


「こいつも俺も山梨支部補欠何だが、こうして出会えたのは何かの縁だろ。あの時、山梨支部は様々な勢力によって、壊滅的な被害が出た。山梨支部の防衛局と密接な関係にあった木山家、檜山家が滅ぼされ、その後大王によって、そこに倒れる大森家、そして俺の一族である小林家が滅ぼされた。俺はたまたま静岡支部に居た為、生き残れた。分かるか?帰ったら、何もかも失ったこの喪失感を」

「知らない」

「だろうな。それにお前は琰摩羅闍(えんまらじゃ)によって、精神を掌握されているだけの存在何だからな。解放してやろう」

「無理だよ。私の全ては大王様のもの」

「悲しい。そんな空の言葉で語るな」


五月は強制終了(シャットダウン)を発動させ、その男の行動を無理矢理停止させる。


「つまらない。大王様の言う通り……この世界はどこか不安定なまま進み、どこかで調整されつまらない結末を迎える。私達が目指すのはここでは無い」

「では、どこを目指すのかしら?」


五月の目の前に現れたのは北海道支部の防衛局、白魔術団(ホワイトグループ)のリーダー長い白髪のその女性は小鳥遊小百合たかなしさゆりだった。


「……大王……どうやら、ここまでの様だ」


モニターで見ていた善一郎は席を立ち、その場を後にする。


「ご覧にならないのですか?」

「結果は分かっている。お前もここに留まる理由はあるまい」

「敗北は見えていますが、彼女の役目を最後まで見届けます」

「お前はワシの知らない所で動いているのは理解している。これもお前の計算通りか?」

「隠し事は出来ませんね。彼女には最後まで働いて貰います」

「……良かろう」


善一郎は再び席に戻り、五月の敗北が確定したその戦いを見守る事にした。


「誰も私には勝てない。絶対に私は勝たなければならない」

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