第40話真紅なる日神(クリムゾン・サン)
「……これは避けられませんね」
逃げ場の無いその攻撃に大王は潔く、佑子の一撃を受ける事にした。
「直撃ね。これで終わりね」
佑子の凄まじい一撃を見ていた佐代子は勝利を確信していると、真紅の光の中から大王の姿が現れる。
「死んでましたよ。私が神の光炎だけの能力者ならね」
「……まさか琰摩羅闍?」
佐代子のその問いかけに大王は笑みを溢しながら頷く。
「その通りですよ。琰摩羅闍は掴んだ者の精神を掌握し、私の受けるダメージを精神を掌握している者へと肩代わりさせる事が出来るのです。今ダメージを肩代わりさせたのは五月女家の人間ですよ」
それを聞いた佑子は息を乱しながら、倒れ込む。
「佑子!」
倒れる佑子を佐代子が支え気がつく。
「凄い熱……ここまで自身を追い込んでいたのね」
「どうかされましたか?」
「全て貴方が来てからよ」
「いつから居たか分かりますか?」
「……」
「分からないでしょ……そんな人間が何を語る?」
「……ここで引くわ」
佐代子は青白い光の周囲放つと佑子と共に姿を消す。
「二人で逃げましたか?……残りの人間の精神も掌握させて貰います」
大王は青白い光の球体が無くなった事で神の光炎の翼で移動する。
「……佐代子様あの一瞬で佑子を連れながら、残りの一族の全員を連れて逃げたのか……素晴らしい。今はそう称えておきましょう」
ーーーーーーーーーーーー
「……任務は終了したの?」
そこに現れた少女は全ての状況をしてか、不適な笑みを浮かべていた。
「嬉しそうですね」
「ええ、とても……大王貴方の任務成功率が今回の失敗で私と並ぶからね」
「それは素敵な思考回路で」
「誉め言葉として受け取っておくわ」
「誉めていないですが、まぁ良いです。それでなんの用件ですか?帝」
「玄竜とか言う老人を預かりに来たわ。これだけは完了しているのでしょ?」
「理解している事でしょ!」
「苛立っているわね。珍しい」
「関係無いでしょ」
「では、老人は連れていくわ。大王恥じる事は無いわ。黒白院家でも、任務達成率は私と貴方のツートップ何だから」
「さっさと行って下さい」
「はいはい。最後までご機嫌斜めね」
ご機嫌斜めな大王を気に止める事なく、上機嫌で帝は玄竜を連れ去り、黒白院家へと戻っていった。
大王は琰摩羅闍で精神を掌握した者達を引き連れ、黒白院家に戻ると、黒白院善一郎に呼び出されていた。
「お呼びでしょうか」
「帝から聞いた」
「……今回の失態然るべく制裁を」
「嫌、良くやった。玄竜を連れて来た時点でワシとしては満足だ」




