第37話琰摩羅闍(えんまらじゃ)
「良いだろう。お前を倒し、引きずり出す!」
「ですから、この件について、あのお方は一切動く事はありません」
「どのみち、お前を倒せば終わる話だ!琰摩羅闍は掴んだ相手の精神を掌握する能力だ。だが、能力者であるお前を倒せば、今まで掌握してきた全ての人間を解放する事が出来る」
「確かにその通りですが、倒せればの話ですよ」
「それが聞ければ、十分!では、行かせて貰おうか」
玄竜は素早く移動を始める。
大王は能力を発動させ、背後に上半身のみの琰摩羅闍を出現せせる。
「無駄だ!」
玄竜は自身の能力である事実不正を発動し、大王が使用していた琰摩羅闍を無力化させる。
「貴方相手には魔法も能力も異能も発動を無力化されてしまうのか。では、やり方を変えなければなりませんね」
大王の背後から炎を出現させ、美しすぎるその翼を生やし、そしてその女性の美しさはもはや、芸術レベルに達する容姿した天使が出現させていた。
「……一応説明しておきますよ。これは神の光炎ですよ」
「神の如く強者と良い、海外から奪い過ぎだな」
「……日本人では、この手の能力、異能を宿す事は稀ですから、ですがね私の本来の能力こそ、神の光炎なのです。そして、私の体に適合させたのが琰摩羅闍なのですよ」
「……一人の人間が複数の魔法、能力、異能は得られない筈だ」
「常識はそうでしょう。ですが、我々の常識は違う黒白院家は全てを手に入れ、全てを統べる。神ですら、支配する」
「……本気で相手をするだけの価値があると認識した。全力で、終わらせよう」
玄竜は全身から能力の力を解放させる。
「……能力を全開させましたか。ですが、残念です。貴方はかつて、善一郎様と並び伝説に名を連ねるお方と聞いて居たのですが……安心して下さい。残忍でおぞましく……殺しましょう」
大王のその言葉に反応するかの様に大王の背後に出現している神の光炎はその美しい翼を炎に包ませると、優しく微笑む。
その瞬間、玄竜の体は炎に包まれたその瞬間、大王の背後に琰摩羅闍が出現すると、炎に包まれた玄竜を鷲掴みする。
「……」
「……神の光炎は私か、神の光炎のどちらかが目視した対象のものを燃やす事が出来ます。そして、気がついていると思いますが、燃えている者は何もすることが出来なくなります。意味が分かりますか?神の光炎で動きを止め、確実に琰摩羅闍で掴ませる。お陰で、貴方の精神を掌握出来た」
琰摩羅闍に掴まれた玄竜の体から透明な何かを取り出すと、琰摩羅闍はそれを口に入れる。




