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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第3章 強制終了(シャットアウト)
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第36話事実不正(キャンセラー)

女性による探知が終了した時点で、玄竜は扉を開け、侵入を果たすと、それに続き流れ込む様に皆が五月女家への屋敷へと入り込む。


「目指すは最上階だ」


部屋の探索はさせずに、一目散に皆は最上階を目指した。

皆が五月が居ると思われる部屋の前で待機していた。


「では、行くぞ!」


玄竜は勢い良く、扉を開け、中へと入り込む。


「……五月女五月さおとめさつきだな?」


玄竜のその問いかけに座り込む五月は顔を上げ、玄竜や侵入していた者達を確信すると興味無さそうに、頭を下げた。


「なめられたものだな。このワシを目の前にその態度だけは評価しよう。これだけの大人数を相手にまだ抗うつもりがあるか?」


玄竜のその言葉に、五月は顔を上げる事は無かったが、笑みを浮かべ、頷いた。


「貴様!」


五月のその態度に玄竜は五月の胸ぐらを掴み、壁へ衝突させていた。


「貴様のわがままのみで一族が右往左往するとでも?一族をより良い方向へと進ませる為、ワシは何でもすると決めている。お前を殺してもなぁ。理解出来るか!」


五月は無言のまま頷き、口を開いた。


「無理だよ。老い先の短い老いぼれでは」


その瞬間、五月は能力である強制終了(シャットダウン)を発動させていた。


「……これで昇の動きを封じたか。奴なら、動けまいよ。だが、相手が悪かったな」


強制終了(シャットダウン)で動きを封じたにも関わらず、玄竜は五月を更に壁へとめり込ませる。


「眼前を見よ!誰が居おる?このワシを」


その瞬間、玄竜は何かに掴まれる。


「誰じゃ?」


背後を振り返り、玄竜は理解する。


琰摩羅闍(えんまらじゃ)か。……大王、裏切ったな」

「裏切るとは、何の事でしょう?私はもともと、そちら側の人間は無いので」

「では、何者だと?」

「黒白院家の者ですよ。私は」

「黒白院だと……善一郎か?」

「ええ、日本の御三家と言われる黒白院家は更なる力を求める!」

「……その結果が黒白院和泉だと気づかないか?」

「和泉様こそ、最高傑作なのです。お陰で我々の野望に一歩近づく事が出来た」

「野望?」

「知りたければ、善一郎様にお聞きして下さい。貴方だけは連れ帰る様に命じられておりますので」

「若造が!」


琰摩羅闍(えんまらじゃ)で掴んでいた筈が、いつの間にか、離していた。


「……善一郎様と肩を並べ、恐れられたお方だけはありますね。事実不正(キャンセラー)によって、琰摩羅闍(えんまらじゃ)に掴まれた事を無かった事にしましたか。能力を使用する前に琰摩羅闍えんまらじゃに掴ませないと」

「無駄な考えは捨て去り、善一郎を連れてこい!」

「お忙しいあのお方が、貴方ごときの為には動きませんよ」

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