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神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第2章 集約する力(サマライズ・パワー)
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第19話冴木俊介(さえきしゅんすけ)

両足に実弾を受けた俊介は地面へと倒れ込む


「……早く動くその異能も足が使えなければ、意味を成さない」

「とんでもない。魔力量を持っている様だな」

「……」

「その実弾を撃つ拳銃はリロードの必要が無いんだろ?転移魔法で即座に用意している。変わった拳銃だ。そして、お前はとんでもない念動力の使い手だ」

「それが分かった所で意味は無い。お前は勝てない」


正一は手に左手に持つ拳銃に大量に魔力を溜め込んでいく。


「終わりだ」


正一は引き金を引くと、どす黒い魔力が大量に放出される。

俊介は異能を併用して、這いつくばりながら、回避を成功させる。


「哀れだ。これが長野支部防衛局の副局長の力か?」

「返す言葉も無い。俺なんぞの力で守れて来れたこの平和こそ、唯一の自慢だ」

「怠惰な思想だな。強き者が来て、それでは何も守れないな」


正一の周りには木の破片や小石等、様々なものが浮遊していた。


「念動力……どす黒い魔力で接触したものを浮遊させるのか」

「だったら、何だ?」


正一は自身の周りに浮遊させていた物を俊介へとぶつける。

俊介は異能を併用して、這いつくばりながら回避する。

そんな俊介の行動を予測していた正一は拳銃を構えていた。そんな構えていた場所に俊介は移動してしまった。


「終わりだ!」


正一は引き金を引く。そこからどす黒い魔力が大量に放たれる。回避に遅れた俊介はどす黒い魔力に直撃し、吹き飛ばされてしまう。

後方へと吹き飛ばされてしまった俊介は空中に浮遊して、停止していた。


「……念動力か」


俊介が何故、自身が浮遊しているのか理解したその時、俊介は何かに引き寄せられる様にして、正一の所まで向かっていた。俊介の異能は閃光煌めく時(フラッシュ・タイム)は俊介が目にした物、俊介自身の時間を加速させ、俊介自身の移動スピードを加速させる事も可能であるが、宙に浮いている状態で自身を加速しても、意味はなく、足が付く状態で高速移動出来る状態でのみ、有効であり現在の俊介に出来ることは、自身に対する異能の発動を止め、周りや正一の時間を加速させる事でこの状況を打破するしか無い。

正一の年齢を加速する事は出来ないので、正一が動いた時、急激に加速させ、足を縺れさせる方法しか今の俊介には思い浮かばなかった。しかし、正一が動く事はなかった。

正一は拳銃を俊介に向けると、引き金を引く。

そこからどす黒い魔力が大量に放出され、宙に浮いている俊介に直撃する。宙に浮いている俊介に回避する事出来る訳も無い。

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