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キラキラネーム

走りながら登校中。

CMのような絵にはならないが、10秒チャージしている間にそろそろ自己紹介を。

俺の名は「芦田宇宙」(あしだそら)

この「芦田考え中」の主人公だ。

名字の「芦田」は何の文句もない。近年はプロと呼ばれる名子役もいるくらいの、そこまで珍しくもなく、ありふれてもいない普通の名字だ。

問題はファーストネーム。

何だ、このキラキラネームは!フリガナふってないと確実に読めない。

簡潔に言えば子供は親を選べないという奴だ。

ガンダム好きの父親と宝塚好きの母親がひょんなことから知り合い、結婚して、俺が生まれた。

お互い好きなものから名付けようということで、なぜだかこの名前になったらしい。

漢字を「宇宙」にするか「宙」にするかで揉めていたらしいが、漢字の字画の問題で「宇宙」にしたとか何とか。

漢字は正直どちらでもいい。こんな名前にしてくれて、このイタい親め。

子供は親の背中を見て育つ。こんなイタい親みたいにならんぞと物心がついいた時に決心をしたのである。

そうならないためにも、まずは教養を身につけよう。

小学生時代、事あるごとに暇さえあれば図書館に通いつめた。

そこで一冊の本に出会った。

パスカルの「パンセ」。

その中で一つのことを学んだ。人間は自然の中では無力で近い小さな生き物であるが、考えることによって宇宙を超えることができると。

この一冊に始まった。

ルソーにソクラテス。ニーチェに西田幾多郎。孔子に孟子。西洋から東洋。古今東西の思想家・哲学者の書いた書物を読み漁った。

そう。哲学に被れに被れまくって両親に負けず劣らずイタい奴になってしまった。


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