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幕間
中学二年の時、俺は生徒会長をしていた。自ら立候補したのではなく、周囲に推されて。
そんな俺を気に食わない女子が、同じクラスにいた。彼女も生徒会長に立候補していたが、投票数で俺に負け、それからというもの敵視されるようになった。
元々女子のリーダー的存在で、負けん気が強く男勝りだった彼女。
しかし、ある日彼女は目を赤く腫らして学校へ来た。明らかに泣き明かした痕だった。
他の女子が何があったのか尋ねると、彼女は「飼い犬が死んだ」と抑揚のない声で答えた。普段気丈な彼女も、愛犬の死は相当堪えたらしい。
俺はそんな彼女が痛ましく、そっと近づいて優しい言葉で慰めた。
すると彼女は、机に伏せていた顔をゆるりと上げ、充血した目で俺を捕らえて言い放った。
「赤嶺君って本当に×××ね」
その言葉が耳に届いた瞬間、俺は硬直した。
鎌倉に言われた時と同じように。




