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番外編 12 : チェス

午後。珍しく全員が揃っている。


特に予定もない。


静か。


――数秒後。


「暇だな」


ノアが言う。


「同意」


ロゼリアが頷く。


マイケルがにやっと笑う。


「じゃあ、ゲームでもやるか」


取り出したのは――


盤。


駒。


「……チェス?」


セリアが確認する。


「シンプルでいいだろ」


(まあ、分かりやすい)


ロゼリアは椅子に座る。


「誰から?」


「順番でいいだろ」


ノアが先に座る。


「相手は?」


マイケルが視線をずらす。


フラムへ。


「お前、やるか?」


「可能です」


即答。


(やるんだ)


フラムが向かいに座る。


姿勢、完璧。


表情、無。


ゲーム開始。


---


最初の数手。


静か。


ノアは迷いがない。


フラムも同じ。


「普通だな」


マイケルがぼそっと言う。


(そうでもない)


ロゼリアはじっと見る。


フラムの手。


無駄がない。


考える時間も短い。


「……」


ノアの眉が少し動く。


数分後。


「チェック」


フラムが淡々と言う。


「早いな」


ノアが駒を動かす。


でも。


流れが変わらない。


数手後。


「チェックメイトです」


沈黙。


「……は?」


ノアが盤を見る。


確認。


もう一度見る。


「いや、待て」


「合法的手順です」


フラムは即答。


「反則はしていません」


「そういう問題じゃない」


マイケルが吹き出す。


「負けたな」


「うるさい」


ノアは完全に不機嫌。


ロゼリアが小さく笑う。


「意外ね」


「規則に従った結果です」


フラムは変わらない。


---


「次」


ロゼリアが座る。


「やる」


フラムと向き合う。


(負ける気はない)


開始。


ロゼリアは慎重。


読みを入れる。


フラムは変わらない。


最短。


最適。


「……」


数手で分かる。


(強い)


予測が、ズレる。


読んだ先を、さらに越えてくる。


「チェック」


フラム。


ロゼリアがすぐ返す。


(まだいける)


でも。


数手後。


「チェックメイトです」


沈黙。


ロゼリアは盤を見つめる。


動かない。


「……」


マイケルが笑う。


「連勝だな」


ノアが腕を組む。


「おかしいだろ」


「おかしくありません」


フラムは淡々。


「規則に従った結果です」


セリアが興味深そうに言う。


「思考の無駄がありませんね」


「最短経路を選択しています」


(それが一番厄介)


ロゼリアはゆっくり息を吐く。


「……もう一回」


即言う。


ノアが横から言う。


「やめとけ」


「やる」


マイケルが笑う。


「終わらないやつだなこれ」


フラムは静かに駒を並べ直す。


準備完了。


「いつでも可能です」


ロゼリアは盤を見る。


目は真剣。


完全にスイッチが入っている。


(遊びでも)


一瞬だけ、口元が上がる。


「負けるつもりはない」


マイケルが肩をすくめる。


「いやもう負けてるだろ」


「次は別」


即答。


ノアがため息をつく。


セリアは静かに見守る。


フラムは、変わらず無表情。


でも。


わずかに。


本当にわずかに。


指先が、盤の上で止まる。


(……興味深い)


誰にも気づかれないレベルで。


その思考だけが、静かに続いていた。


私はチェスのやり方を知りませんが、パズルやボードゲームは得意で、「中村かごめさん」、「焦げた脚さん (星宮 東郷)」、「祐介 悠斗さん」、「藤村ハルさん」などと遊ぶのはとても楽しいです。(注:登場人物の名前はすべて架空のものです)

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