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八寒地獄(4)

みー

みー


「……聞こえる!俺にも猫ちゃんの泣き声が!しかもこの声は――こねこちゃんっ!」

「どこかに居るんだ!」

「なんて悲しそうな鳴き声なんだ!」

みー

そして、1人の男が隊列を外れ脇に飛び出し、辺りを見回し始めた。

「どうした!?」

「お、俺はこねこを探す!あんな声聞いちゃ放っておけねぇ!」

そう言って雪をガシガシ踏み分けながら林の方へと向かっていった。

残された俺達はそれを見て――無言で頷いた。

そして俺達は誰の指示も受けず、こねこの捜索を開始していた。


「いたぞー!こっちだー!みんな来てくれぇ―!」

やがて初めに飛び出した男が声を上げた。俺達が駆け寄ると、こねこは全部で4匹。木の陰でどうにか吹雪を耐え忍んでいたらしい。


みー みー

みー みー


「この子たちは…あったかい場所を見つけられなかったのか?」

「可哀そうに…」

「だが俺達だってこいつらの事ぁ言えないぜ…」

各々の手のひらで小さく震えるこねこ達。

俺はそれを見て、ある発想に辿り着いた。

「…なら、俺達が『あったかい場所』になればいい…」

俺がそう言うと、1人がハッとした表情をして、声を上げた。

「そうだ!俺達でこねこ達を囲んであげるんだ!」

「俺達が子ねこを温めてあげるんだな?!やろうぜみんな!」

「円陣を組んでしゃがむんだ!その内側でこねこ達を抱っこしよう!」

4人で向かい合ってしゃがみ込み、差し出した腕の上にこねこ達を乗せる。

「もう大丈夫だよ、おじちゃん達が助けるからな…」

「俺達が壁になって、あっためてあげるからな……」

俺達の体温がこねこ達にも伝わり始めたのだろう。震えも止み、俺達の腕の上で小さな猫団子を形成すると眠り始めた。

「あぁ…暖かくって…ふわふわで…おなかもぷにぷにだ……」

「腹は減ったがねこの為だ!吹雪だろうがエターナルフォースブリザードだろうが乗り越えてみせるぜ!」


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