★ルナとの約束★
みどりは自分のバックの中から、魔法書らしき物をペラペラめくっていた。
「ほら、ここ、104ページの万が一の魔法解除方法。そこにこの魔法のことがかいているの。」
『とっさに身代わり魔法をだし、眠りについてしまった人は、3人の呪文魔力者と、思いの伝わる花が必要となる。』
「思いの伝わる花・・・?」
ルナたちはそれがどんな花なのかわからなかった。
「あとかかれているのは呪文だけ。もしその花があったとしても、どうしたらいいかは考えなくてはいけないみたい。」
みどりはつぶやく。
「思いが伝わる花って、花言葉が思い、の花じゃないかしら?」
さえの言葉にみどりは目を輝かせる。
「そう!絶対たぶんそうだとおもう!花言葉が思いの花で、私が知っている花は、『すみれ』ね!」
「でも、すみれってどこに・・・。」
ルナが首をかしげていると、さえが声を上げていった。
「私の家で育てていたわ!さっそく電話をすれわね。」
さえは電話をかける。電話からの声が聞こえてきた。
「もしもし?」
『お姉ちゃん!お母さんとお父さんが帰ってこないんだ。』
あせっていて、どこか悲しそうな男の子の声。さえの弟ゆうとの声だった。
「どうしてすぐに連絡しないの!?」
さえは驚いた様子で、魔法陣をかいていた。
『お姉ちゃんまで、いなくなってたらどうしようって思って、電話できなかった。』
「とにかく、今からそっちに行くわ!ルナ、いきましょう。みみたちはゆかをみてて。」
ルナはさえと手をつなぎ、目をつむった。みみたちはうなずくと、ゆかを見つめた。
【放て!放て!放て!放て!放て! 私の家に光を 放て! 瞬間移動魔法!】
さえとルナは、光に包まれる。目を開けたら一瞬で目が焼けてしまうのではないかと思うくらい、目をつむってても光が差し込む。
気がつくと、さえの家にいた。
「ついたみたいだわ。ゆうとは?」
「おねえちゃん!」
さえのもとに走ってきたのは、男の子だった。
「この子がゆうとくん。」
ルナはつぶやく。
「おかあさんが、お父さんが、この前仕事に行ったときから帰ってこないんだ。」
ゆうとの悲しそうな目を見て、さえはどうしたらいいかわからなかった。すると、ゆうとのもとにむかったルナがひざ立ちし、強く優しい声で言う。
「ゆうとくん。お母さんとお父さんは必ず戻ってくるよ。少し遅くなるかもしれない。それでも私たちを信じて。」
ゆうとは少し安心した様子でうなずいた。ルナはこのとき、さえの母と父も、悪魔に操られているのだと、実感していた。ルナは立ち上がると、すみれの花はどこかさえに聞いた。
「ここよ。」
そこにはいろいろな色をしたすみれの花が咲いていた。一番多かった紫の花をそっと抜くと、さえは魔法陣を書き始めた。
「ゆうと、危ないからキャンプ場にきて!ルナいくわよ。」
ルナとゆうとはさえの手を握り、目をつむった。
【瞬間移動魔法!】
「大変!ルナ、さえ!」
目を開けたらみみがいきなりとびだしてくる。そしてなな、ささが心配そうにルナとさえをみつめる。心配・・というより、焦った様子で。
「まさか!ゆかになにか!?」
ルナはあわててゆかのところに駆け寄るが、ゆかはすやすやと眠っているだけ。
「あら?みどりちゃんは?」
さえはあたりを見回しても、みどりの姿が見えないことにきがついた。




