★思い出して!ゆかのことを!★
謎の悪魔法の正体がわかった今、ルナがやれることは一つ。目の前の状況を変えるということ。「さえ!みらい!待って!」「何?ルナ?」「どうしたの?」「ゆかのこと思い出して。」ルナは走って2人を引き止めると、はあはあいいながら、はなした。「・・これは・・悪魔法の・・せいなの。あなたたちが、ゆかを忘れてしまったのは。」「悪魔法!?」「うそでしょ!?」しばらく静まりかえったみたいだが、ルナは話し出した。「本当のことだよ。ゆかのあの涙が、嘘に見えるの?さえ!ゆかの親友でしょ!みらい!姉妹でしょ!」「私の・・親友・・。」「姉妹・・・。」2人には必死に思い出そうとしている顔が見えた。「わかった。私が催眠術かける。3年生のころの記憶がまだ残ってれば、思い出し催眠術がつかえるから。」ルナも必死にかんがえ、心を落ち着かせた。「私の声をよく聞いててね。」2人はしずかにうなずいた。そして目を閉じ、真剣に聞いた。
【心を落ち着かせ、今は思い出すことだけを考え、忘れ去ったものを思い出したまえ!】
2人はゆっくり目を開けた。「ゆか・・。」2人はいっせいにその言葉を出した。2人はずっと泣き続けているゆかにすぐに駆け寄った。「ゆか!もう泣かないで!」「それでも私の姉?ゆか。」ゆかはそっと顔をあげた。「さえ?みらい?」ゆかは笑顔の花が咲き、力一杯2人に抱きついた。「こんなことで忘れてるようじゃ、友達、失格よね。」「姉を忘れるなんて。私だって姉妹失格だよ。」「ううん!思い出してくれたのならそれでいいよ!」3人に笑顔が戻ったとき、ピカーンと空がオレンジに光り出し、オレンジ色のカラフルクリスタルがかがやきだした。スーと降りてくるカラフルクリスタルをさえはゆっくり手に取る。「オレンジクリスタル。みらい、あなたがこれを持っていて。もうすぐ帰るのでしょ?」さえは手に持っているクリスタルをそっとみらいにわたした。「うん。まあね。じゃ、このクリスタルはいざとなったときのために大切にしておくよ!」「うん!バイバーイ!」ゆかは大きくみらいに手をふった。
さえは解除魔法を完全にかけ、みみたちも思い出すことができた。
「でも、なんでルナだけ悪魔法にかからなかったの?」さえが不思議そうに聞いてくるが本人にもよくわからない。「うん。でも私、最近悪魔の声を聞くの。いつもは気のせいかな。と思ってたんだけど。今日ははっきり聞こえた。」
ルナは今日、デビルと話した時のことをすべて話した。
「つまり、私たちと対面するって事よね。一体、誰にとりついているのかしら。」「でもさえ、もしとりついているんだったら、いつとりついているの?だって、ルナが話した時は目に見えなかったんだよね。」ゆかはどんなに考えてもわからない。「夜の可能性が高いよ。みんなが寝ているときなら、魔法はかけやすいからね。」ルナはそれしか思いつかなかった。「今夜、みんなで起きていましょう。だれにとりついているか調べなければならないわ。」さえは朝日を見ながらいった。「そうだね。そうしよう。」ルナはそうするしか方法がないと感じた。
『まだ私の魔力は完璧ではない。そうはさせないわ。』
「デビル!」ルナは、はっと辺りを見回した。やっぱり誰もいない。「どうかしたしたの?」ゆかがルナの大声に驚き、尋ねた。「デビルがいる。私たちの話していることを聞いていたみたい。」デビル、今夜あなたのところへいくから!ルナはそう誓った。
『無理よ。私には悪魔力があるのだから。』本当にデビルのもとへいけるのか、ルナは心配でたまらなかった。




