6-B メッダル団からの御招待
日曜十時のお楽しみ。
変身女子高生の時間です。
今日は六放送目の続き四話投稿なのですが四話目がまだ書けてないです。
今日中に書き上げます。
「あ~どうしようかな」
広場を順番にめぐり、昨日の内に目星をつけていた服を買った旋は、視界にチラチラと同じ男が入っているのに気づく。
尾行されている。
最初は同じ買い物客かと思ったが、男は品物ではなく旋を見ていた。
旋の心当たりは暗黒教団にメッダル団。
メッダル団ならあまり怖くないが、暗黒教団なら厄介だ。
「う~ん」
旋は服を選ぶふりをしながら、男への対処を考える。
まずはどっちか確認しよう。
旋はポケットに兎の角と魔石があるのを確認して、わざと寂しい道に入った。
囲まれにくい場所や足元の凸凹を確認しつつゆっくりと歩く。
「へっ。まんまと一人になりやがったな」
確認が終わった上に、おまけの準備まで終わらせたところで、お決まりのセリフを言いながら道の前後から五人の男たちが現れた。
ソイルゴーレムがいないので暗黒教団では無いらしい。
「テーツさんは元気?」
旋は白髪が多い金髪の男を思い浮かべながら、先頭でナイフを抜いた男を挑発する。
「テーツって誰だ!」
男が叫びながら旋に向かって、ナイフを腰だめにして突撃してきた。
あれ? メッダル団でもないの?
挑発失敗?
でも一人だけきたから成功?
頭の上に?マークをたくさん浮かべながら、とりあえず旋は突撃してくる男の目に集めておいた砂を叩きつける。
「目が! 目が!」
どこかで聞いた事のあるセリフしか言わない男を、旋はとりあえず黙らせる。
よく見ると顔が腫れている。
ああ、そういえば心当たりがもう一つあった。
旋はようやく思い出した。
「だから俺はやめようって言ったんだ!」
男達の一人が股間を押さえながら叫ぶ。
「うるせえ、ここまできてやめられるか!」
股間を押さえた男を除いた、残りの男三人がナイフを取り出す。
「ちゃんとアミュレットはもってきた?」
旋は意地の悪い笑顔で男の一人に聞いてみる。
「うるせえ! やっちまえ!」
男が真っ赤になって旋に怒鳴ってきた。
今度の挑発はうまく決まったようだ。
一番威勢のいい男が片手で目を覆いながら、旋に向かってナイフを突き出してくる。
五人で一斉に向かってこられたら旋でも危ない。
でも一人づつなら余裕を持って対処できる。
「フッ」
旋は突きだされたナイフを避けながら手刀で手首を打つ。
落としたナイフを拾おうとして下がってくる頭に膝を合わせる。
のけぞった顎に掌底を入れれば男は立てなくなった。
後三人。距離を取ろうと旋が飛びずさりながら振り向くと、二人の男が逃げて行くところだった。
「おいこら、逃げんな!」
最後に一人残った男が振り向いて、逃げた男達の背中に、旋から横取りしたセリフを叫ぶ。
全くじゃん、と旋は残った男に同意する。
そしてよそ見している男の股間を蹴りあげた。
「縄も買わなきゃダメかな」
立てなくなった男も気絶させて、パンパンと旋は手を叩いた。
「さてと、どうしよう」
男の服の裾を裂いて作った紐で、男達を縛り終わった旋は額の汗を拭う。
「まあ、騎士に通報か」
こちらの世界の常識はわからないが、襲われたのをきちんと証明しとかないと、後々面倒な事になりそうだ。
日本なら携帯電話か電話ボックスですぐなのにと思いながら旋は歩きだす。
「テレポンカードもな~。神様しか通じないじゃん」
日本の赤い非常用のボタンのついた公衆電話が懐かしい。
「やっと見つ 」
旋は寂しい道からでた所で飛び出してきた、ラットゥに蹴りを入れて黙らせる。
戦闘の余韻が残っていたようだ。
「普段はもっとおしとやかじゃん」
誰も同意してくれない独り言が旋の口から漏れる。
今度はメッダル団か。
まさか、暗黒教団まできたらイヤじゃんと辺りを警戒する。
ラットゥに置いていかれていたのか、大男がゆっくり走ってくるのを見つけた。
「何の用」
ウゥドに対して旋はかまえる。
「ご、ご招待。き、昨日の御礼」
ウゥドは闘う気はないようだ。
旋の前に手のひらを向けながら首を振っている。
「昨日の御礼?」
どっちの意味じゃん?
日本語の御礼に変な意味が付いて結構経つ。
「まあいいか。じゃあその前にひとつ手伝ってくれる?」
旋の言葉にウゥドはうなずいてくれた。




