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5-D 異世界にきたセンの夜

 五放送目もこのお話しで終了です。

 連続投稿を一気読みしている方お疲れ様です。

 本当にありがたく思っております。

 ナイフを抜いた男が一歩踏み出して旋にナイフをつき出す。

 振り回さない。

 こいつ慣れてるじゃんと旋はナイフを避けながらもう一人が左手側に動くのを見ていた。

 利き手と違う方からくるか。

 こいつも厄介じゃんとナイフをつき出した男から目を離さず旋は考えた。


 後ろ回し蹴り!


 旋は左手側にいた男に大技を叩き込む。

 自分を見てもいなかった相手からの蹴りで男が倒れる。

 旋は倒れた男を素早く飛び越えて視界に二人が入るようにする。


 この人達ラットゥに騙されてるだけで、あんまり悪い人じゃないじゃん。

 気が進まないが倒れている男に動けなくなる程度の急所攻撃をする。


 女のお前はなかなか男に勝てない。

 危ない時は迷わず急所を狙え。

 目、喉、みぞおち、そして股間などだ。

 でも後遺症を残してはいけない。

 動けなくなる程度だぞ。


 道場の師範にいわれて地獄の特訓で身につけた技だ。

 ちなみに地獄だったのは旋の練習の相手になった男の先輩達だ。

 旋は道場でボールクラッシャーと影で呼ばれているらしい。


 泡を吹いてピクピクしている男を見て、旋と向かい合っている男の顔が青くなる。

 

「ンーギの兄貴の仇!」

 ナイフを振り回しながら旋に突進してくる。

 旋は内心首をひねる。どうした?なんか攻撃が雑になった。蹴りの間合いに入ったナイフをもつ手を蹴り飛ばす。

「ヒィィ」

 ナイフを落とした男が両手で股間を隠す。

 みぞおちガラ空きじゃんと考えながら旋は男の股間を蹴りあげる。

 手のひらじゃ防御にならないじゃん。

 防御するなら腰を落として腕で受けないと。

 崩れ落ちた男が動かないのを確認して

旋は本部の入口を見た。

 誰も出てこない。何か中が騒がしい。


 籠城かな?ならラットゥが喋らないようにして外からお話ししようかな。

 旋がウゥドに担がれたままのラットゥに近づこうとした時、メッダル団の本部の木の壁が内側から破られた。


 出てきたのは両手が大きな爪で尖った鼻先の柔らかそうな毛で覆われた大男と、土で出来たいびつな人形だ。


「暗黒教団!」

 叫んで旋は身構える。


「そこまでよ!たとえ太陽が見逃しても、私の鼻は悪を逃さない!」

 どこかで聞いたセリフが聞こえてくる。


「お嬢を返せ!モグラ野郎!」

 壊れた壁から白髪混じりの金髪のガッシリした男を先頭に、メッダル団員が飛び出してくる。

 旋が目を凝らすとソイルゴーレムの一体が人を羽交い締めにして連れている。


 狼女がモグラ男と、メッダル団がソイルゴーレムと闘い始めた。


「なんじゃん?このカオス」

 旋は乱闘の少し外れでポツンとボッチだ。

「ウゥド!これほどけ!お嬢が連れてかれる」

 ラットゥがウゥドに縄をほどかせて乱闘に二人一緒に飛び込んでいく。

 仲間思いじゃんとラットゥをちょっと見直して、旋は誰にも注目されて無いので変身する。


『スポット変身!ホーンラパン!』

 ベルトから闇が吹き出し旋を包み込む。

 変身完了。

 ここで何か決めゼリフがほしいじゃんと思いながら旋は乱闘に飛び込んだ。


 とりあえず捕まっている人を助ける。

 前でラットゥがソイルゴーレムのパンチを頭に受けて倒れるのを見ながら、旋は慎重に誰かを羽交い締めにしているソイルゴーレムの腕を蹴り砕く。

 気絶してしまったらしい羽交い締めにされていた小柄な誰かと、ソイルゴーレムに踏まれそうになってるラットゥを金髪のガッシリした男に渡す。

 男は旋の姿に驚きながら小柄な誰かを丁寧に受けとる。ラットゥは地面に放置だ。


 ソイルゴーレムとメッダル団団員は同じぐらいの人数だ。

 半分砕けば団員でなんとかなるじゃんと旋はソイルゴーレムを蹴り砕いていく。


 上段、中段、下段蹴り。変身前より軽やかなスピードで重い蹴りを叩き込む。


 回し蹴り。鞭をイメージして巻き付くような蹴りを見舞う。変身前なら自分の足もただではすまないが今は全然平気だ。


 踵落とし。変身前なら届きもしない高みから鉈のように振り落とす。


 これでよし。ソイルゴーレム一体につき団員二名になったところで旋はモグラ男と狼女の闘いを見た。


 狼女は近くに壁が無いので得意の空中戦ができないようだ。

 ヒット&アウェイを繰返しているがモグラ男の大きな爪で防御されている。

 モグラ男はカウンター狙いのようだ。爪で攻撃を防いだ後、狼女に向かって反対側の爪を突きだしている。

 今は全然タイミングが合っていないが狼女が疲れていけば、当たる可能性が上がっていく。

 爪の隙間から見える小さな目が何かを狙って赤く光っている。


 ふ~。と息を整えながらゆっくりとわかりやすく旋はモグラ男に近づく。

 狼女が走るのをやめモグラ男と旋の闘いを見守る。


「鋭!」

 旋の蹴りがモグラ男の爪の一本に突き刺さる。

 爪の隙間狙い。ではなく一番大きな爪を正確に蹴る。

 いくらモグラ男の爪が大きく、一本が人の腕ぐらい太くても指は指だ。

 指一本では足には勝てない。しかも今は旋は変身している。


 旋の蹴りでモグラ男は自分の爪で自分の頭をしたたかに打ち付けた。


〈水の濃霧!〉

 不思議な発音でモグラ男が叫ぶとブワッと周辺に霧が湧きだした。

 ヤバイじゃんと旋はソイルゴーレムを倒し終わったメッダル団員が固まっている方に走った。


 モグラ男の切り札はこれかと旋は内心冷や汗をかく。

 ここは異世界で魔法があるのを忘れていた。

 モグラは目が良くない。

 確か匂いで獲物を探すはず。

 旋や狼女が近づいたタイミングで霧を出されたら危なかった。


 ホーンラパンは角兎の能力がある。

 普段は意識していなかったが聞くことに集中すれば、聴力は変身前と比べ物にならない。

 旋の耳にザザザザザッ!と霧の中から地面深くを、素早く掘りながら遠ざかっていく音が聞こえてくる。


 逃げたか。

 追いかけてもいいが逃げる先で仲間に合流されたら厄介だ。

 アレニエとモグラ男。二対一では勝つのが難しい。

 まあ、向こうからまたくるじゃんと多少怪我はしているが無事なメッダル団を見ながら旋は頷く。


 こっちもくるならこいじゃん。

 旋はメッダル団本部強襲をやめた。

 暗黒教団に拐われかけた人を中心にして皆で喜んでいる。

 さすがに今からメッダル団をホーンラパンで蹂躙するわけにもいかない。


 狼女はモグラ男を追って行ったのかいつの間にかいなくなっている。


 闘っている間に日が沈みかけていた。

もう広場の服屋は店を片付けているだろう。

 旋は放り投げていた鞄を拾ってホーンラパンの跳躍力を活かして泊まっている宿に帰る事にした。


 今日も逮捕されなかったけど、服が買えなかったじゃん。

 明日もこの服か。

 トホホじゃんと考えながら。

 最後になりましたがごめんなさい。

 前回不定期投稿とか書きましたが無理でした。

 次回も上手く書けたら日曜10時頃投稿します。

 失敗したら10時までに活動報告に書きます。

 これからもこの作品を宜しくお願いします。

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