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4-A 取り調べ

 日曜十時頃のお楽しみ、変身女子高生の投稿時間がやってきました。

 今回も四話です。

 またタイトルが変わっております。

 この作品、平日PVが残念な事になっているので少しでもと色々しております。

「それで、なんなんじゃん?あのアレニエってヤツ」

 一番いい牢屋の扉が開かないのを確認した後、扉の格子の入った窓から見えない位置に黒い電話ボックスを出した旋。

 開口一番、闇と夜の神に質問してみた。

『いきなりそんなこと聞かれても。アレニエって誰じゃ?』

「でっかい蜘蛛に変身したアイツ。神様見てなかったじゃん?」

『昼間は寝てるって言ったじゃろ。面倒くさがらず詳しく話すんじゃ』 

「かくかくしかじかじゃん」

 旋はアレニエに襲われた状況を詳しく話した。

『たぶんそのアレニエの変身はお前さんの変身と原理は一緒じゃ』

 闇と夜の神が悲しそうに旋に告げた。

『昔、まだワシの教団があった頃、何回か神器を授けたんじゃ』

 闇と夜の神は話を続ける。

『授けられた人はワシの使徒となって、人類の絶滅を防ぐため、戦えない人々を守るため戦ってくれたんじゃ』

「まさに変身英雄じゃん!」

 旋が闇と夜の神の使徒の話に興奮する。

『じゃが、今はもうワシの教団はない。神器の力を真似れるならアレニエの組織は教団の成れの果てかもしれん。たしか神器を研究しとった部署もあった』

「神様の教団かもしれないのか・・・」

 そう聞くとちょっと戦いづらいと旋は思った。まあ、覚悟を決めればやることは一つなのだが。

『成れの果てじゃ。教義も目的も、なにもかも違ってしもうとる。遠慮は入らん』

「そうじゃんね。人々を苦しめるヤツらは許さない!」

『その意気じゃ。頑張ってスキルと借金をなんとかするんじゃよ』

「そうだった。スキルと借金・・・」

 旋のあがったテンションが元に戻る。

『忘れんように気をつけるんじゃよ』

「気をつけるじゃん・・・」

『良い話に出合う事もある。元気をだしていくんじゃよ。じゃあな』

 旋は神様との電話を切ってベッドに潜り込んだ。


「覚えて」

「覚えてないは無しですよ」

 旋お得意の覚えてない作戦はもうドイルに通じないようだ。

 一番良い牢屋で朝を迎えた旋は朝一で事情聴取されている。

 今日はヤマーがいない。街の詰め所の騎士は交代で休むそうだ。

 テーブルの向かいにドイルとホムヅが座っている。

 ホムヅの前には紙の束があって調書を書くようだ。明るいのになぜかデスクライトを持ってきている。

「貴女が倉庫の壁を壊したとは考えていません。まず、またこれを握ってステータスオープンと言って下さい」

 ドイルが魔石の入った筒を旋に差し出す。

「ステータスオープン」

 特に逆らう理由もない。旋はドイルの言うとおりにする。


 セン

 賞罰 なし

 魔法 なし

 スキル なし

 称号 なし 


「前回と変わりませんね」

 ドイルが旋から筒を返してもらいながら話を続ける。

「このステータスでは貴女が倉庫の壁を壊す事はあり得ません。何が起きたのか話して下さい」

 旋は自分が変身する神器を持ってる事以外正直に話した。

「はい。結構です。輝ける虚構も光りませんでした」

 ドイルが中二のような単語を言った。

「輝ける虚構ってなんですか?」

 旋は猫をかぶって聞いてみた。

「この道具です。近くで嘘をつくと光ります」

 ドイルがデスクライトを指差す。

 危ない。デスクライトにそんな機能が。

 てっきり顔に光をあてて、吐け、吐くんだ!とかするのかと思っていた旋は、嘘つかなくてよかったじゃんと内心冷や汗をかく。

「では、私は預かっている荷物を取ってきます」

 ドイルは牢屋から出ていく。

 ホムヅはカリカリとまだ何か書いている。

「私は男」

 旋が試しに言ってみるとデスクライトが赤く光る。

「私は男っぽい」

 デスクライトは光らない。

「私の胸は普通の女性と同じだ」

 デスクライトは光らない。


「ええっ?」

 ホムヅが何かに驚いて書き物をやめた。

 なぜか書き物に戻らず、デスクライトを調べ始める。

 ギルティポイント2。旋はホムヅの罪を数えながらデスクライトの特長を覚える。


 言った本人が嘘とわかっていれば光る。

 ちょっと大げさに言ったぐらいでは光らない。

 本人が信じていれば事実と違っていても光らない。

 いや、事実と違ってないのかな?旋が胸以外に何か試す言葉を探しているとドイルが戻ってきた。


「では、順番に品物を見せるので、私のですといってください」

 ドイルが初回特典の鞄や中に入っていたものを次々に見せてくる。

「私のです」

 旋は機械的に繰り返した。

「はい。これ以外は貴女の物ですね」

 ドイルがデスクライトが赤く光った、銀色の花のついた首飾り以外を旋に渡してくる。

「携帯食料がないのですが」

 旋は荷物の中でなくなっている物について聞いてみた。

「現場の物は全て回収しています。残念ですが、何か動物に持っていかれたのではないでしょうか」

 ドイルがすまなそうに言ってくる。

「なるほどですわね」

 旋が変な答えを返す。今日の猫はかぶり心地がわるい。

「後、これは忠告なんですが、貴女を襲った集団は暗黒教団です」

 ドイルが深刻な表情で旋に告げる。

「暗黒教団?」

 旋は闇と夜の神に聞いた話を思い出す。

「はい。ソイルゴーレムに魔物の能力を使う者。間違いありません。世界征服を標榜し犯罪行為を繰り返している集団です。一端狙われるとしつこいですよ。独り歩きや夜泊まる宿に注意してください」

「独り歩きはわかりますが宿?」

「はい。雑魚寝の大部屋はもちろん、安宿も危ないです。できればしっかりした宿に泊まって下さい」

 ドイルが心配そうに言ってくる。

「お金が・・・」

 旋はポケットを探る。まだ神様にもらったお金はあるが宿の相場がわからない。

「では、午後から私達の行くダンジョンの見回りに一緒に行きませんか?地下一階で何回か魔物を倒せばしばらく泊まれる稼ぎが得られるはずです」

「ぜひ御一緒させて下さい!」

 旋はドイルの話に飛びついた。今日もボッチでダンジョンの階段は降りられないと思っていたのだ。願ってもない。断る理由もどこにもない。

「では、ダンジョン管理処の前で待ち合わせましょう」

 ドイルと約束した旋は騎士詰め所を後にした。

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