第6話 初めての実戦と、不思議な少女
少女と別れた俺は、まず仕事を探すことにした。
市場の店や、通りすがりの人に声をかけてみたが、田舎村から出てきたばかりの俺をまともに取り合ってくれる人は、なかなか現れなかった。
「これは時間がかかりそうだなあ……」
仕事探しの合間に、街のことも少しずつ分かってきた。
この街――エーデルブルクは、貴族や商人で賑わう街らしい。王都アルセリアにも比較的近く、重要な交易路の拠点にもなっているようだ。
そして、驚いたことがもう一つ。
エーデルブルクだけでなく、俺が暮らしているインガ村も、どちらもヴァレンシュタイン公爵領に属しているらしい。
……女神様も、適当に転生先を決めたわけじゃなかったんだな。
リリアーヌを探すという使命を考えれば、確かに都合がいい。
とはいえ、今日のところはこれ以上、収穫はなさそうだ。
そろそろ村に帰るか。
気づけば、昼もとうに過ぎていた。
俺は来た道を引き返すことにした。
しばらく歩いていると――
「キャッ……! やめなさい!」
路地裏から、少女の悲鳴が聞こえた。
「なんだ?」
考えるより先に、俺は声のした方へと駆け出していた。
路地裏を覗き込むと、そこには見覚えのある銀髪の少女がいた。
三人組の男たちに囲まれ、手首をつかまれている。
「おい! 何をしている!」
俺は慌てて男たちの間に割って入ろうとした。
……が、その途中で気づいてしまった。
俺、武器も何も持ってないじゃん。
相手は三人。こっちは丸腰。
いや、冷静に考えたら、かなりまずい状況なのでは?
ようやくリリアーヌイベント発生しました。
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