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――学生、先生にご挨拶申し上げます



「お役人様、日々のご直立、誠に御苦労様にございます。我が大人が、最下層のなかにいる一人の古い友人に面会(看望)を求めて参りました。規矩(ルール)の全体は心得ておりますゆえ、決して皆様にご迷惑はおかけいたしませんよ」老陳は満面に実直(誠実)な笑みを浮かべて見せた。


牢頭はその手の中にある沈重(ずっしりとした)銀子の重みを確かめるや、さっきまでの氷のように冷たかった死魚の如き面顔を一瞬で融かし、そこに一抹の諂媚(へつらい)の褶(しわ)を刻み付けた。彼は二言と発することなく、自ら腰元の重厚な鍵の束を毟り取る(外す)と、私たちを引き連れて湿滑(濡れた)石段を一段ずつ下り、最も陰暗にして、最も潮湿な天牢の底層(最底底)へと案内していった。


その最深部にある一間の、窓すらない牢房(檻)のなかに、私はついに、伝承のなかで天下にその名を轟かせていた高名な名士の姿を捉えた。


田豊(でんほう)は、泥垢(泥)のべっとりと付着した破爛(ボロボロの)儒服を身に纏い、髪は蓬乱(ボサボサ)として花白(白髪交じり)に染まっていた。かつて数知れぬ戦略地緣(地政学)のロジックを見透かしてきたその二つの眼を微かに閉じ、全身を枯草の山へと寄りかからせていたが、その面色が憔悴し消瘦(痩せこけて)いようとも、その挺直(真っ直ぐに伸びた)した脊梁(背骨)と骨の髄から放たれる傲慢さは、この等(これほど)の泥沼のなかにあっても依然として、周囲を圧する氷の如き力を放ち続けていた。


牢門が押し開かれ、私は緩やかに歩みを入れた。彼の身前(目の前)へと至ると、私は着ていた軍服の裾を翻し、四十五度の角度を以て深く深く腰を折り、極めて隆重(丁重)に一条の一拱手(一礼)を捧げた。

「――学生、先生に御挨拶(拝謁)申し上げます」

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