幼年時代 その2
そして、月日は過ぎて、愛子ちゃんは、中学生になりました。
いよいよ、恋の季節の始まりです。
愛子ちゃんは、学校で一番スポーツが得意な、英男くんを好きになりました。
そして、考えました。
自分が一番になれなくとも、一番優れた人を、パートナーにすれば良いのではないかと。
そうすれば、その人と一緒に、自分も、一番幸せになれるはずです。
それに愛子ちゃんは、少し頑張る事に疲れていました。
努力は、それに見合った結果が出ない事も多く、愛子ちゃんは、ガッカリする事も少なくなかったのです。
自分だけで努力するより、好きな人の力を借りて、一緒に幸せになる方が、楽だし、効率がいい、そう思うようになっていたのです。
そんなこんなで愛子ちゃんは、英男くんに告白してOKをもらい、めでたく交際することになりました。
ところが、その交際は、愛子ちゃんの思った通りには行きませんでした。
英男くんは、すごく活発な男の子で、愛子ちゃんは、そのペースについていくのが、大変だったのです。
「愛子、デートしようぜ!」
「はーい、英男くん」
「愛子、カラオケ行こうぜ!」
「はーい、英男くん」
「愛子、山登りするぜ!」
「は、はーい」
「愛子、プリキュアのコスプレしてくれ!」
「・・・」
付き合い始めて半年も経つと、愛子ちゃんは、英男くんに振り回される事に疲れ切り、すっかり、まいってしまいました。
おまけにその頃、英男くんが、他の女の子と浮気をしていたのが発覚しました。
怒った愛子ちゃんは、とうとう英男くんとケンカして、別れてしまいました。
こうして、愛子ちゃんの初めての恋愛は、残念な結果に終わったのでした。
[続く]




