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魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸
第三章~アジミール王国編~

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暗黒結界

ユリウス、よく来てくれた。


エーテリア、ダルーシの騎士1000人連れて来たぞ。

                お前が心配だったのだ。

                      俺が守ってやる。

・・心の声・・

女性を守るのは騎士として当然の事。

    彼女は騎士だが、私の矜持は変わらん。

騎士の誇り。


・・心の声・・

心配?私を心配してくれるのか。

 私は最前線の騎士団長。心配はしても、される事など無かった。

            しかし、何か良い物だな。心配されるって。

( ゜д゜)ハッ!

私を守りたい。つまり、恋心か。

      そうなのか、そうなんだな。そうに違いない。

ユリウス、顔も実力も申し分ない。

        イイ。いいかもしれない。

マズい、まともに顔が見れないぞ。

       どうしましょ・・・・・


どうしたエーテリア。


ひゃぁ~

        

一部の魔族が上空に舞い上がった。

 上空から城壁を越えようとする魔族。

 魔法師団の攻撃が上空に集中する。

 地上の魔族が城門に攻撃を集中させて来た。

「エーテリア、城門が危ない。私が行く。魔法師団を一隊連れて行くぞ」

「ユリウス、頼む」

 ユリウスは素早く命令を下し、城壁を駆け下りて行った。

 上空の魔族が近づいて来た。

「魔装弓隊、放て」

 魔法を付与した、千の矢が放たれる。

 刺さった矢が爆発。魔族の足や腕が吹き飛んだ。

 魔族は風魔法で突風を操る。

 巻き上げられる無数の矢。

「くそ、対応が早い」

 アリューシュが魔法を放った。

「ヘルエリア・ライジング」

 雷撃が魔族を打ち落としていく。

 さすがに全てを打ち落とせませんわ。

 魔法攻撃をかわした魔族達が城壁を越えて来た。

「エーテリアさん、来ますわ」

 エーテリアの号令が飛ぶ。

「騎士団、魔族を打て」

 魔族が城壁を越えて侵入してくる。

 騎士達が迎え撃つ。

 アリューシュは後方に目を向ける。

「エーテリアさん、タマ。ここは任せましたよ」

 アリューシュは、後方に控える上位魔族に向かい飛んだ。


大鎌を間一髪で防いだレザリア。

「くっ、エルフか。なぜエルフがいる」

「気まぐれなエルフもいますわ」

 レザリアは距離を取った。

「人族に肩入れするつもりか。邪魔なエルフだ」

「貴方が邪魔ですわ。魔族のお嬢さん」

「なめた口を聞くな、エルフ」

 レザリアが魔力弾を放つ。

 全てをかわし、斬りかかるアリューシュ。

「くっ、早い」

 剣で大鎌を受け、打ち合う。

 大鎌の柄が素肌の腹を突いた。

「グッ」

 後方に飛ばされたレザリアの腹は無傷だ。

「あら、上位魔族は頑丈ですわ」

「貧弱な人族とは違うのさ」

「では、どれほどなのか、試してみましょう」

 大鎌と槍の攻防戦。

 一瞬の隙を突き、アリューシュがウインド・スラッシュを放つ。

 レザリアは後方に回転して避け、ダーク・ソニックを放った。

 アリューシュは大鎌で暗黒刃を粉砕する。

 レザリアの頬から血が流れ落ちる。

「私の顔を・・・」

「少しは見られる顔になりましたわね」

「貴様・・・」

 その時、左の上空で大きな爆発が起こった。

 アリストが、黒煙と共に吹き飛ばされた。

 レザリアは嘲笑する。

「ははははっ。あの男、吹き飛んだよ。死んだかしら、ねぇ」

 アリューシュの表情が変わる。

「バカな事を言う魔族ですわ。アリスト様があの程度でやられる訳がない」

 アリューシュから覇気が吹き上がった。


吹き飛んだアリストが踏みとどまる。

 口はしから血が流れる。

「その剣は、サルザードの魔剣か」

「ククククッ。そうだ、サルザード様に貸しされた魔剣だよ」

「そうか」

 アリストの剣が炎を帯びた。

「目障りな黒髪、死ね」

 振り下ろされた魔剣から雷撃が放たれる。

 アリストが振り降りした剣から巨大な炎が放たれた。

 巨大な炎と雷撃がぶつかり、乱気流となり吹き荒れる。

 周囲の魔族が巻き込まれ、雷撃に打たれ炎に焼かれた。

「ダーク・ブラスター」

 アドラーズの魔力弾。続けて魔法を放った。

「シャドウ・ビースト」

 10の影が浮かび、獣の姿に変化し襲って来る。

 アリストが剣を振る。

「ファイア・ストーム」

 炎の渦が剣から放たれた。

 巨大な炎の渦が魔力弾を飲み込んでいく。

 シャドウ・ビースト達も蒸発し、消された。

 巨大な炎はアドラーズをも飲み込んでいく。

「う、うおぉぉぉ」

 アドラーズは魔剣で、炎を斬り裂いた。

 アリストがアドラーズに迫る。

 激しく撃ち合う。

「雷爆刃」

「火炎烈波」

 炎と雷が衝突し、大気が激しく荒れ狂う。

「そんな駄剣で魔剣と互角とは。伝説通りの力か」

「貴様には過ぎた魔剣だ。力の半分も出ていない」

「ふざけた事を。私の力はこんな物ではない!」

 アドラーズの魔力が膨れ上がる。

「ブラック・アウト」

 アリストの視界が暗闇に飲まれていく。

{ふぁはっはっはっ。我が暗黒結界。貴様は何も見えず、何も聞こえん}

 アドラーズの言葉がアリストの脳内に響く。

 ほう。視界、聴覚の両方を封じる結界か。

 アリストは魔力を周囲に放出する。

{無駄だよ。この暗闇は暗黒魔力以外、魔力を霧散させるのだ}

 身体から離れるほど、魔力が霧散する。

 魔力を通常の3倍で放出し続ければ、何とか纏えるが。

 纏えるのはせいぜい、剣の長さくらいか。

{面白い、貴様の魔力が何処まで持つのか、楽しみだ}

 殺気が迫る。

 直観で体を捻った。

 雷を纏った魔剣が左腕をかすめた。

 衝撃が走り、血が流れる。

 連続して殺気が迫った。

 かわすアリストをかすめていく。

 肩や足から血が流れ落ちる。

{どうだ、何処から来るか分からない恐怖。切り刻まれる恐怖は}

「無駄口が多いヤツだ。勝ったつもりか」

{クククッ。挑発か、随分魔力を消費しているだろう。ゆっくり殺してやる}

 暗黒魔力の波動が魔力に触れた。

「そこか、真空烈波」

 向かって来る魔力弾を切り裂き、アドラーズの腹部から血が噴き出す。

{グハッ}

 魔力弾の一つがアリストの右肩に被弾した。

「クッ」

 防ぎきれなかった、右手が上がらない。

{偶然か、運の強いヤツだ}

「コロウドゥ・イン・フレイム」

 アリストは魔力に炎を乗せ、纏う。

 殺気と共に雷が襲う。

 魔剣の雷を炎が飲み込んでいく。

{フン。そんな大量に魔力を放出しては、自殺行為だ}

 アリストは左腕だけで上段に構えた。

 アドラーズの攻撃は全て炎に阻まれる。

{クソ、厄介な炎だ。だが、貴様の魔力が減っていくのが手に取る様に分かるぞ}

「ここから出さしてもらうぞ」

 気を剣に集中させる。

「次元断絶刃」

 アリストの剣が漆黒の闇を斬った。

 暗黒結界が2つに割れ、光が差し込む。

 暗闇が徐々に光に飲み込まれていく。

「バ、バカな・・・私の結界が破られるとは」

 

暗黒結界は消滅した。


私の暗黒結界を味わうがよい。


あーちょっと待ってくれ。


なんだ、怖いのか。


みんな~


はーい。今お布団敷きますね。


悪いなクルーシ。


はい、全員分敷きましたよ。


安眠できそうだな。


そうだね。最近重労働だったしね。


私も寝不足なのよ。お肌に悪いわ。


お布団フカフカですわ。


よし、準備出来たぞ。やってくれ。


では、味わうが良い。

     ブラック・アウト


おやすみ~


・・・・・・俺の魔法は、安眠どうぐじゃねぇぞ~




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