背徳のストラーダ
さぁ、俺達も活躍しようぜ。
見せ場、作らないとね。
私の、覚えた魔法を披露しましょう。
すごいのよ。
あら、頼もしいですわ。
暴走しなければな。
な、ベイル。
声が大きいよ。
そこの2人、聞こえてますよ。
一緒だな(涙)
俺まで、お仕置き部屋はイヤだー。
「がぁぁぁ」
ストラーダは吹き飛び、玉座に衝突した。
玉座は砕け散る。
「バカな、一方的ではないか」
ストラーダは立ち上がる。
「こんな筈は無い。ダーク・ソニック」
暗黒エネルギーを纏った真空の刃がアリストを襲う。
アリストの剣が炎を纏った。
ダーク・ソニックを全て剣で弾く。
「うそだ!剣で弾くなどあり得ん」
「なんだ、この軽い魔法は」
アリストの冷たい視線がストラーダの焦りを誘う。
「私の魔法が軽いだと」
「同じ魔法でも、レミアスだったか。ヤツの方が、威力があったぞ」
「ぐぅぅ。私がヤツより劣ると言うのか」
ストラーダの顔は歪み、叫ぶ。
「うおぉぉぉぉぉ。ダーク・ブラストー」
超高密度の魔力砲が放たれる。
「真空烈波」
アリストの放った真空波が魔力砲を斬り裂く。
真空波はストラーダの肩と壁をも斬り裂いた。
「ぐあぁぁ」
私の攻撃が通用しない。死ぬ。殺されてしまう。
嫌だ、死ぬのは嫌だ。どうすればよいのだ。
「宰相はバリーゼなのか。何処へ行った」
ストラーダの耳にはアリストの声が届いていない。
精神が崩壊寸前のストラーダ。
なぜだ、なぜ私は殺されるのだ。そ、そうだ。これがあった。
「ハハハハハッ。私は大魔族になる者だ」
ストラーダは黒い球を飲み込んだ。
崩れた壁の向こうから魔人2体が迫る。
クセルセスを狙っている。
「王子に近づけるな」
魔人の攻撃を3人で何とか止めた。
エルフ達攻撃。剣が外皮を通らない。
「くっ、何て硬いのだ」
魔人の攻撃がエルフを襲う。
もう1体が魔人の後方から黒い翼を広げ、飛び上がった。
真上から迫る。
エルフの魔法攻撃を全て回避し、襲い掛かって来る。
「早い」
ルミローネが飛び、迎え撃つ。
「うおぉぉぉ」
魔人の斬撃をルミローネが弾く。
剣が砕けた。
「何て威力なの」
ルミローネの魔法攻撃。
「ウインド・スラッシュ」
無数の真空の刃を爪と硬い外皮に弾かれた。
「なんだ、このバケモノは」
魔人が唸りを上げ、高密度魔力弾を放った。
「うがぁぁぁぁ」
降り注ぐ魔力弾。
魔法障壁が破壊され、ルミローネは吹き飛び床に叩き付けられた。
「ガハァ」
クセルセスを守るエルフ達にも魔力弾が降りかかる。
魔法障壁はことごとく破壊され、クセルセスを守る結界も破壊された。
地上の魔人と魔力弾がクセルセスに迫る。
「うわぁぁぁぁ」
頭を抱え、悲鳴を上げるクセルセス。
直前でアリューシュの魔法障壁がクセルセスを守った。
魔力弾を防ぎ、向かい来る魔人にアリューシュの大鎌が炸裂。
硬い外皮が破壊され、吹き飛び壁を突き抜けた。
あら、想像より硬いですわね。
ルミローネは立ち上がる。
「アリューシュ様」
「ルミローネ、しっかりしなさい」
「申し訳御座いません」
ベイル達がもうそこまで、ならば私はこのキモイ相手を。
「もう少で、仲間がきますわ。頑張りなさい」
アリューシュに迫る魔力砲。
素早く回避。
「がへへ、逃がさない」
ロニは無数の目から魔力砲を放つ。
アリューシュはクセルセスから遠ざかる様、高速で飛び避けていく。
上空を舞う魔人がクセルセスに迫ってくる。
エルフの魔法攻撃。
魔法を打ち払い、鋭い爪がエルフ達を斬り裂く。
2人のエルフが斬り倒された。
飛ばされた魔人は立ち上がり、向かって来る。
上空の魔人が唸り、無数の魔力弾を放った。
魔力弾が迫り、もう1体の魔人が爪の猛威を振るう。
「ライトニング・ショット」
ルミローネの魔法が魔力弾を相殺していく。
無限に降り注ぐ魔力弾。
「クッ、何て魔力量なの。私が押されている」
横では魔人の攻撃に、倒されていく仲間達。
このままでは、殺られる。
その時、巨大な火の鳥が上空の魔人を襲った。
「ぐぎゃぁぁぁ」
魔人は炎に包まれる。
同時に、もう1体の魔人が壁に叩き付けられた。
「どうだ、助かるか」
「ええ、何とかなりそうよ」
「ベイル殿、クルーシ殿」
「ルミローネさん、大丈夫かい」
ベイル達と30人以上のエルフが到着した。
クルーシが傷ついたエルフを回復させている。
「チィ、一歩遅れたよ」
レイラが愚痴をこぼす。
「ルミローネ無事だったか」
「アロス、貴方も無事でよかった」
「それより、なんだ。あのバケモノは」
「人が、変化したのよ」
「人が、あんなバケモノに。信じられん」
驚愕するアロスの横で、身構えるベイル。
「あのデカいの頑丈だな」
ベイルに打ち飛ばされた魔人が起き上がる。
「私の魔法で燃えたのに、再生しているわ」
クルーシがベイルの横に立ち、身構える。
上空の魔人は自己再生を始めていた。
「あいつは、任せな。タマ}
レイラとタマが走り出す。
タマが宙を蹴り、魔人に向かう。
「がるるる」
魔人の喉元に食いつき、超高圧放電。
「ぐぎゃぁぁぁ」
タマが喉元を食いちぎる。
魔人は落下し、床に打ち付けられる。
レイラが首を跳ね、とどめを刺した。
「あと1体だね」
ストラーダの服は裂け、身体が膨れ上がる。
「ぐあぁぁぁぁぁ」
青い肌は黒に染まり、肩の傷は塞がった。尾が生え、肩や肘が角の様に盛り上がる。
口は裂け、大きな牙が生えた。
「グゥゥゥ」
「魔力も増えやがった」
「がぁぁぁぁ」
咆哮を上げ、大きな爪でアリストを襲う。
アリストが避け、床は大きく崩れた。
「グゥゥゥ」
理性が無くなった。
「お前はもう、ただのバケモノだ」
「グォォォォォォォ」
ストラーダだったモノは大きな叫びを上げた。
その声は王都全体に響き渡った。
私の魔法、火の鳥はどうでしたか。師匠。
なかなか良かったですわ。
火の鳥は追尾魔法攻撃ですから、制御が難しいいですのよ。
それを、完璧でしたわ。クルーシ。
えへへ。次はもっと凄いのをお願いします。師匠。
では、更に凄いのを・・・・
こらこら、魔力量も考えろ。
そうでしたわ。
では、魔力強奪魔法を。
アリスト様なら、いくら奪っても大丈夫ですわ。
それは、いいですね。遠慮なく頂きます。
やめてくれ。




