魔物使いデロスと魔人の最後
戦いも佳境だな。
気合入れて倒すぞ。
でも、今回は私達出番は無いみたいだよ。
そーなの。あの2人だけってズルいわよ。
出番ちょーだーい!
デロスが錫杖を振り、音が響く。
アリューシュの左右からサンド・ワームは襲い掛かる。
上昇して避ける。
錫杖を振る音が聞こえた。
デス・ホークが襲い掛かってくる。
宙返りでかわし,大鎌を一閃。
デス・ホークは両断され、落ちていく。
「貴方でしたの。魔物を操っていたのは」
デロスは不敵な笑みを浮かべる。
「気付きましたか。私ですよ」
「今までの魔物の大量襲撃も、貴方ですわね」
「そうですね。全て失敗しましたが」
デロスが錫杖を振った。
生き残りのデス・ホーク3体がアリューシュに群がる。
「私の能力は特殊なのだ。楽しんでくれ」
錫杖が振られる。
真下からサンド・ワームが、大口を開け飛び出して来た。
「クローズ・イン・ライジング」
アリューシュは魔力に雷を流し、纏った。
「はぁぁぁぁっ」
雷撃を纏った魔力が魔物達を飲み込む。
雷鳴共に、魔物達は焦げて崩れ去る。
アリューシュは雷を纏い、デロスを見据える。
「私、雷撃魔法は得意ですのよ」
デロスは内陣焦っていた。
あの巨体を一撃で黒墨にするだと。
なんて威力だ。これでは魔物が近づけん。
デロスの魔力感知に大きな反応があった。
それが近づいて来る。
おぉ、これは。私は運がいい。
「少し侮っていたようです」
デロスは錫杖を振り上げる。
「また、魔物ですの」
「次は貴方も満足できるでしょう」
アリューシュもこの反応に気付いている。
かなりの大物ですわね。厄介ですわ。
アリューシュが大鎌を一閃。
雷を纏った斬撃が飛ぶ。
デロスが寸前で避けるが、雷撃が襲う。
「ぐおおぉぉ」
「ライジング・ジャベリン」
アリューシュの連続攻撃。10の雷槍が襲う。
デロスの魔法障壁。
アリューシュの指が動く。
5本の雷槍が同時に魔法障壁に向かう。
砕ける魔法障壁。
「バカな!」
衝撃でグラつくデロスに雷槍が直撃。
「がぁぁぁぁ」
デロスの身体から黒煙が上がり、左腕が吹き飛んでいる。
「私の腕がぁぁ」
デロスが魔力を集中させる。
「うおぉぉぉぉ、ダーク・ブラスター」
デロスの手から無数の黒色球が上空に展開。
黒色球から高密度魔力弾が降り注ぐ。
雷を纏った魔力が全てを防ぐ。
「くそぉぉぉ」
デロスの右手に魔力が集中する。
「ダーク・ブラスト」
高密度魔力砲を放った。
「ドラゴニック・ライジング」
アリューシュの上級雷撃魔法が迎え撃つ。
高出力魔法が衝突し、大爆発を起こした。
轟音が轟く。
「相殺するだと」
驚愕するデロス。
「ヘルエリア・ライジング」
アリューシュの雷撃魔法。
複数の雷が収束し、巨大な雷となりデロスを襲う。
不意に上空から雷鳴が響き、雷撃がアリューシュの雷撃を相殺した。
もう、来てしまいましたわ。
アリューシュが上空を見上げる。
浮遊する2人の遥か上空に魔物が姿を現した。
「がぁぁぁ。死ね」
レンの高速の攻撃がアリストを襲う。
防ぐアリスト。
速さも重さもケタ違いだ。
アリストの剣を硬い外皮が弾く。
「チィ」
人をこんな姿にするとは、魔族め。
「うがぁぁぁ」
レンから膨大な魔力が溢れる。
30近い魔法陣が浮かび、高密度魔力砲が連射された。
「ブレイク・ショット」
アリストの魔力弾が攻撃を相殺してゆく。
「うぅぅぅ、殺す」
レンの魔力が更に高まり、魔法陣の数が倍増する。
まだ上がるのか。
アリストも魔力を高めた。
連射の速度が上がる。
魔力弾の打ち合いが続く。
魔力感知に大きな反応があった。
何か強力なものが近づいて来る。早めに倒すか。
アリストは、魔法陣を増やす。
徐々に押されていくレン。
「ぐうぅぅぅぅ」
「そんなものか」
アリストが更に連射速度を上げる。
レンは相殺しきれず、被弾する。
「がぁぁぁぁ」
無数の魔力弾がレンを襲う。
魔力弾がレンの身体を破壊する。
「うおぉぉぉぉ」
レンの魔力が上昇した。
ちぎれかかった腕や抉れた腹部などがみるみる回復していく。
超速回復を見せたレンは素早く魔力弾をかわした。
「自己再生か。面倒な事だ」
魔力感知の反応が、物凄い速さで近づいて来る。
早い。もう来てしまう。
だが、反応に敵意を感じない。
なんだ、この反応は。何が来るのだ。
レンの魔法攻撃。ヘル・フレア。
足の元から黒い炎が上がり、アリストを包み込んだ。
アリストは球体の魔法障壁で、炎を防ぐ。
「チィ、魔力だけは多いのだな」
続けさまにヘル・スピアを放つレン。
「死ねぇぇぇ」
黒色槍10本がアリストを襲う。
全てを防ぎ、魔法障壁が砕け散る。
レンの爪が迫る。
アリストは剣でいなし、上段から叩き付ける。
硬い外皮で守られたレンは、剣撃で地上へ叩き付けられた。
地上に落ちたレンに、群がるサンド・スコーピオン。
レンは魔力弾を放ちサンド・スコーピオンを粉砕していく。
「超速回復か。ならば一瞬で消し去ってやろう」
アリストの魔法攻撃。エクスプローション。
超高熱の爆炎に包まれたレンの外皮が溶けていく。
「ぐおぉぉぉ」
レンが超速回復で再生していく。
一瞬動きが止まる。
「もう、眠れ」
アリストは右手を天にかざす。
「全てを無に帰せ。アブソリュート」
レン周囲が結界で覆われる。
足元から頭上にかけて、七色の5重魔法陣が浮かぶ。
「うお」
超高密度粒子エネルギーが収束していく。
「ゼロ」
アリストがざした手を握り締める。
結界内に超高密度粒子エネルギーが荒れ狂う。
レンの身体が分子レベルで崩壊していく。
「うがぁぁぁぁ・・・・」
レンは崩壊し、消滅した。
魔物使いなんて、珍しい能力ですわ。
いらないけど。
何を言う。私の能力は特別なのだ。
歴代の魔族の中でも数人しかいないのだぞ。
凄いのだ。ふふふふっ
いらないですわ。そんな能力、キモイし。
キーッ!キモイとはなんだー!
能力も私もステキなのだよ。それが分からんとは。
目が4つ。それだけでキモイですわ。
魔族の美的感覚にはついていけませんわね。
早く退場して下さいまし。
フン。エルフには分からんのだよ。
次回は、私が主役だ。ふぁはっはっはっは
何か、うざい。
アリューシュ。やっちゃってくれ。
お任せくださいまし。
次回も私が活躍しますわ。
楽しみにして下さいまし。ぺこ
所で、私の雷撃を相殺する魔物が現れましたわ。
伝説級かしら。




