表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸
第二章~王都、旅立ち編~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/82

凄惨な夜


今回、読むのが不快な方は飛ばして下さいまし。

アリューシュでしたわ ペコ

俺はザムリスと対峙した。 

 ザムリスは、不敵な笑みを浮かべる。

「冒険者の生き残りか。命乞いに来たか」

 そう言って見下した様に笑う。

 ザムリスに持っていたものを、投げつけた。

 眼の前に転がる部下の首。

 ザムリスの表情は一変する。

「貴様、また俺の部下を・・・」

 クライズの目は殺意に満ちている。

「皆殺しだ」

 ザムリスの表情は怒りに変わった。

「なめやがって。斬り刻んでやれ!」

 ザムリスの号令で男達が向かってくる。

 敵は13人。

「うおぉぉぉぉぉ」

 クレイズは叫び、立ち向かう。

 1人、2人、クレイズに斬られ倒れていく。

 魔法使いがウインド・スラッシュを放つ。

 無数の風の刃がクレイズを襲う。

 斬りかかって来た男剣をかいくぐり、捕まえる。

「うわぁぁぁ」

 盾にされた男は切り刻まれ、絶命。

クレイズも両足に切り傷を負う。

「クッ」

 両足に力を込める。

 動く。問題は無い。

 盾にされた男の剣を取り、魔法使いに投げつけた。

「がはぁ」

 魔法使いは胸を貫かれ倒れる。

 後ろから迫る男。逆手に剣を取り後方に突き出す。

 腹部に突き刺さり、男は崩れ落ちる。

 抜き戻した剣で、正面の男の首を跳ねる。

 後7人。

 横から剣が迫る。

 反応が遅れた。脇腹に剣が刺さる。

 刺さった剣を掴む。剣が抜けず、焦る男。

 男の顔面に剣を突き立てた。 鮮血が噴水の様に噴き出す。

 血の滴る手で、脇腹の剣が抜いた。血が流れ出る。

 急所は外れている。大丈夫だ。

 左右同時に剣が迫る。左が早い。

 左の男の剣を弾き、振り向き様に右の男を斬る。頬を浅く斬られた。

 剣を弾かれた男はまだ体制が崩れている。

 下から剣を振り上げた。胴から顔面を垂直に斬り上げられ崩れ落ちる。

 残り4人。

 正面から戦斧が振り下ろされた。

 クレイズは受け止める。

 グッ。重い。

 脇腹の傷から血が噴き出た。

 体制を崩したクレイズに左から剣が迫る。

 体をよじりかわす。左腕に激痛が走った。

 クソ、まだ利き腕がある。

 短刀が2本飛ばされ迫る。

 寸前で、剣で弾く。

 戦斧が背中を切り裂いた。

「ぐわぁ」

 激痛が走り倒れた。

 戦斧の男が更に迫る。

 傍に転がる男を蹴った。足を取られる戦斧の男。

 クレイズの剣が腹部を貫いた。

 再び短刀だ3本。向かって来る。

 横に転がり短剣をかわし、剣を投げつけた。

 男の太ももに剣が刺さる。

「がぁ」

 倒れ込んだ男はザムリスだった。

「剣を投げるとは、バカか。丸腰だ、殺せ」

 部下に怒鳴るも、ザムリスは立ち上がれない。

 足からの出血は、瞬く間に血の池を作る。

 男が無防備に踏み込んできた。

 好機ととらえ、油断している。

「死ねー」

 転がり剣をかわし、落ちている剣を掴む。振り降ろされる剣。

 無我夢中で剣を突きあげた。

 男の胸に剣は突き刺さり、クライズの上に倒れ込む。

 腹部に痛みを感じた。

 男をどかし、立ち上がる。

 腹に刺さった剣を抜く。血が噴き出す。

 まだだ。

 倒れたザムリスを守る様に最後の部下が立ち阻む。

 その顔は恐怖に満ちていた。

 満身創痍。最後の力を振り絞る。

 剣と剣が烈しく撃ち合う。

 クレイズの剣が勝った。

 剣を弾かれた男の頭部が床に落ちた。

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 息が荒い。だいぶ血も流した。意識がもうろうとする。

 まだだ、あと少し。

 ザムリスを見下ろす。

 血を流し過ぎた為か、ザムリスの顔は生気を失っている、動きが緩慢だ。

「お前は、最後だ。無様に殺してやる」

 ザムリスの表情が引きつって行く。

「うおおお、死ね」

 ザムリスは叫び、立てないまま剣を振る。

 力の無い剣を踏みつけた。

「うお」

「待っていろ。目の前で仲間のとどめを刺してやる」

ザムリスの剣を取り上げた。

「てめー、何しやがる」

 倒れている男達。3人はまだ生きている。

 倒れた男の前に立つクレイズ。

「た、たすけ・・て」

「クソが、友の痛みを知れ」

 剣を突き立てる。何回も。

「ガァァァ」

 次の男の元へ。

 首をはねる。

 次。

「やめてくれ」

 ザムリスは叫んだ。

 壁に寄りかかっている男は、意識がしっかりしている様だな。

「やめろ、だと。そう言われてやめた事が、貴様はあるのか」

 恐怖で引きつる顔を、ザムリスの剣で突き刺す。

 剣は壁を突き抜けた。

 壁に貼り付けになる男の骸。

「きさまは、狂っている」

 ザムリスの顔は恐怖に歪む。

「俺の剣は帰してもらおう」

 太ももに刺さった剣を抜く。

「ぐあぁぁ」

 噴き出る血がクレイズの服を汚す。

「苦しめ」

 ザムリスの腕を斬り落とす。

「ぎゃぁぁぁ」

「喚くな、耳障りだ」

 残った腕も斬り落とした。

「があぁぁぁ」

 冷酷な光を灯した目を、ザムリスに向ける。

「無様だな」

 ザムリスは、言葉にならない唸りを発している。

「お前が奪った、全ての命への償いだ。死ね」

 剣を突きし、クレイズは意識を失った。


目を覚ますと、そこは治癒院のベッドの上だった。

 部屋には騎士が2人立っている。

 俺は足枷をされ、繋がれていた。

 騎士の1人が話しかけて来る。

「クレイズ君。私は騎士団長のブロイゼルだ。先ずは目が覚めて良かった。傷の回復も順調だ。その左腕も、次期完治するだろう」

 ブロイゼルは50才過ぎの貫禄ある男だった。

「君は今、罪人としてここにいる。罪状は殺人だ」

 俺は、ただボーっと話を聞いていた。

「だが、相手の数々の犯罪行為。戦争に気を取られ、治安維持をおろそかにしていた我ら騎士団の非は否めない。そして、君の心情に計り知れない悲しみを与えてしまった」

 2人の騎士は深々と頭を下げた。

「本当に申し訳なかった」

「はぁ」

 俺は生きる気力を失っていた。

「君はこのままでは死罪だろう。だが、私の進退をかけて君の減刑を願い出るつもりだ。それで許してもらえないだろうか」

 もう、友は死んだ。仇は討った。他に望む物などあるのか。

 どうでもいい。死罪ならそれで終わりだ。友の元にいける。


翌日、武器と食料を納めに来たエマルドさんが、俺の事を知った。

 当時、護衛を探していたエマルドさんが俺を奴隷として買ってくれたのだ。

 法務執行官を説得し、多額の金貨を支払った事を後で知った。

「私は君を買い取った。だが、奴隷契約ではない。君は自由だ。そして、君が望んでくれるのなら、私達カミール商会を守ってくれないか」



「私はその時、カミール商会とエマルド一家を生涯守り続けると心に決めたのさ」

 そう言ってクレイズは静かに笑みを浮かべた。


そろそろ、王都編も終わりに近いな。


そうね。もう一波乱ありそうだけどね。


私もそんな気がします。


あらあら、少し暴れ足りませんの。

          あるといいですわ。


おい、そんな事言っている余計なトラブルに巻き込まれるぞ。


トラブルこそ冒険者の真骨頂だ。

(ベイル談)


違うだろう・・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ