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魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸
第一章~始まりの冒険者編~

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押し寄せる脅威

騎士達とも仲良くなったし、これからは戦闘も楽になるな。


でも、あのクソ野郎は好きになれないよ。 


今は我慢しなさい。 

 依頼を終えたら、痛い目見せてあげるわ。

 うふふふふふっ。


あら、近頃クルーシが壊れかけているわ。

  

性格の悪い人と長くいたので感化されたか。

 いや、元々・・・


何か言いました?


いえ何も (;'∀')


みんな、私の爆裂魔法で葬ってあげるわー


魔王誕生か。


ビシッ


あう!



面倒な騎士との摩擦も、無事和解?出来た、と思う事にする。

 夜になり野営地を構え、夕食を取る。

 騎士との会話も増え、全体に和やかな雰囲気になった。

 これで、少しは精神的疲労も和らぐだろう。

 だが、状況は一変する。

 野営地を魔物に囲まれた。

 俺の結界が破られた。簡易結界だったが、中級の魔物では破れない。

 俺達が疲弊するタイミングを狙ったか。

 これは・・・

「アリスト殿、どのくらいだ」

「バストミルさん。100体以上だ。先頭の動きが早い」

「では、我らは右を、そちらは左を頼む」

 騎士達は馬車右側に陣形を構えた。

「ベイル、左側は任せる」

「おう」

「メイドさん達は辺境伯様だけを守って下さい」

「はい」 

 バーラダが素早く結界を張る。

 今日はこれで4度目の襲撃だ。

 騎士達の動きが重い。マズいな。

 しかも100以上の魔物が徒党を組み襲うなど、聞いたことが無い。

「アリスト様。魔法探知の範囲が半減しました」

 俺の魔法探知も半減した。妨害魔法か。

「これは、魔族かそれに近い力の魔導士がいる」

「では、この後」

「本命が来るな」

「では早々に片付けてしまいましょう」

 罪人達が馬車内の檻でわめいている。

「おい、エルフの女。俺達を逃がした方がいいぞ」

「あら、何故かしら」

「俺達を助けに来るぞ。お前達は殺されるぜ」

「ウフフフッ。助けに来る。私達を殺す。おバカさん達ですわ」

「なんだと」

「貴方達を殺しに来る、の間違いですわね。口封じですわ」

 罪人達が青ざめる。

「バ、バカ言うな。そんな事があるわけ・・・・」

「ありますわ。使えないコマを助けるより、殺す方が簡単ですもの」

「そんな・・・・」

 罪人達は慌てだした。

「正体を知られたスパイなんて、生かしておく訳がありませんわ」

「俺達を守れ」

 罪人達は涙目になっている。

「守れ?誰に言っているのかしら」

 アリューシュの目に殺意が浮かんだ。

「あ、いや、その。守って下さい」

「お願いします、お姉様」

「美しいお嬢様、お助けを」

 それぞれ必死に哀願する罪人達。

「仕方ありませんわね」

 アリューシュは渋々結界を張り、大鎌を構えた。

「魔物の先陣が来ますわ」

 アリューシュの声の直後、木々の合間からグランド・ウルフが飛び出して来た。

 ベイル達も騎士達も連携の取れた攻撃で魔物を倒していく。

 だが、騎士達の動きが鈍く徐々に押されていく。

 騎士の間を抜けたグラン・ドウルフを、俺が次々に斬り裂く。

「次が来るぞ」

 俺の声に全員が身構える。

 ブラック・ボアの群れが怒涛の如く押し寄せて来た。

 強力な突進力で、騎士2人が吹き飛ばされる。

 次いで、コカトリスが10体出現。

 ブラック・ボアがマクレーン辺境伯の天幕へ突撃する。

 メイドのリシャが土魔法で壁を作りブラック・ボアを止めた。

 そこにカルミアが火炎魔法を放つ。

 槍使いのミゼアが飛び上がり真上から槍を突き刺し、とどめを刺す。

 本格的な戦闘を見るのは初めてだが、高い戦闘力のメイド達だ。

 しかもメイド服の露出が高い。マクレース辺境伯の趣味か。趣味なのか。

 いかん、余計な事を考えてしまった。

 騎士達が苦戦している。疲労が抜けず、限界が近い。

 吹き飛ばされた騎士は回復ポーションで回復し、戦線に戻っている。

 Aランクの魔物10体も居れば町が滅ぶ。

 厄介なのが、コカトリスの羽根毛は硬質で魔法を弾く性質だ。

 クルーシのファイアー・ウォールがコカトリスの侵攻を阻んだ。

「ベイル、レイラ、今の内にブラック・ボアを片付けますわよ」

 アリューシュの大鎌が冴えわたる。

 続くベイルとレイラ。3人で次々に狩っていく。

 クルーシがフレイム・ショットで援護する。

 ベイル達は問題なさそうだ

「バストミルさん、全員でブラック・ボアを」

「しかし、それでは」

「コカトリスは俺が倒します」

 こちらにはコカトリス6体。腹の体毛は柔らかく剣が通りやすい。

 何か不穏な空気を感じる。

{アリューシュ、嫌な感じだ。早めに倒すぞ}

{はい}

 眼前に3体。向かって来た。

 コカトリスの攻撃を交わし、懐に飛び込む。

 剣を下から斬り上げた。

 コカトリスは胴を切り開かれ絶命。

 次いで神経ガスを吐くために開けた口に、剣を突き刺す。

 後方から迫った爪を剣で弾き足を斬り落とす。倒れたコカトリスの目に剣を突き立てた。

 残り2体

 来る。

 魔物達が怯えだした。

{アリューシュ!魔法障壁だ}

 俺とアリューシュが同時に魔法障壁を展開した直後、辺り一面が吹き飛んだ。

 大地が吹き飛び木々や魔物も、全てを巻き込み轟音と共に爆裂した。


粉塵が上がる中、、空に浮かぶ影が現れた。


どっひゃー

 何だよ、今の。


天変地異よー 

 この世界が滅ぶのよー


大袈裟だぜ。アリストが大魔法ぶっ放し・・・た・・

 うっひゃー、なんか出たー


お前ら、少し落ち着け。


あらあら、次回は楽しくなりそうですわ。

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