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魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸
第一章~始まりの冒険者編~

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護衛騎士団(摩擦)

さぁ、仕事だぞ。


一生遊んで暮らすには、あと金貨何枚だ?


呆れて、物も言えないよ。


だってよ。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ!

(魔人が現れた)


ヒィ!


魔人クルーシはベイルを引くずり、去って行った。


本当に男は、怠け者ばかりですわ。 チラッ


よし、がんばるぞー・・・・(;'∀')

広場に出ると、騎士団は馬車の用意を整え整列していた。

「バストミル殿、準備をお任せして申し訳ない」

「ベイル殿、これは我らの仕事ですのでお気になさらずに」

 バストミルは金髪の精悍な顔立ちの騎士だ。

物腰が柔らかく、横柄な態度は微塵もない。さすが辺境伯爵のご子息だ。

「隊長、なぜ冒険者などと行動を共にするのですか」 

「ミカリス、失礼だぞ」

 ミカリスと呼ばれた色白の騎士が、蔑んだ目でこちらを見る。

「こんな下賤の輩なぞいなくとも、我らだけで十分です」

「見かけだけの腰抜け騎士より、よっぽどいいぜ」

 あ、レイラがキレた。

「キサマ、騎士を侮辱するか。女とて許さんぞ」

「ハン、何かと女、女って。使えない男に限って女差別するのさ」

「レイラ、おやめなさい。貴方の品まで落ちてしまいますわ」

「アリューシュ、だけど」

「私達の為に怒ってくれたのでしょ。もう十分ですわ」

 アリューシュになだめられ、レイラは下を向いた。

「ミカリスもいい加減にしろ。辺境伯騎士団の品格を下げる行為だぞ」

「チィ」

 ミカリスは舌打ちし、列に戻った。

 よほど、冒険者が嫌いらしいな。

「ラタールの翼の皆さん。部下の言動、失礼致しました。謝罪致します」

 バストミルは深々と頭を下げた。

「謝罪を受けますわ、隊長さん。今後私の仲間の侮辱は許しませんのよ」

 アリューシュの言葉にレイラは感動する。

「お姉さまー。うれしい」

 アリューシュに抱き着くレイラ。呼び方が、お姉さまにランクアップした。

 そこにマクレース辺境伯爵がバーラダとメイドを連れ合流した。

「皆、ご苦労。では出発しよう」

 馬車3台。罪人5名。騎士10名。冒険者5名。御者6名。

辺境伯一行5名の危険な長旅が始まった。

 騎士の罪人を載せている為、テーベに寄らず直接王都イクリオンに向かう。

 およそ、30日の工程だ。

 当然、騎士達とラタールの翼の仲は険悪な感じだ。

 先頭に騎士団、中央にマクレース辺境伯爵、最後尾の罪人の馬車と並んでいる。

 騎士の6名は馬に乗り、俺達には2頭与えられた。

 馬に乗るのは俺とアリューシュだ。

 ラタールの翼は最後方の罪人の馬車が警護担当になる。

 初日は何事も無く夜を迎えた。

「ねぇアリスト、このメンバー大丈夫か。騎士共の態度が悪すぎるよ」

「レイラ、気持ちは分かるが我慢しよう」

「でもさ、気分悪いぜ」

「何かあれば、私達の力が必要になりますわ。気にしてはいけませんのよ。ね、レイラ」

「わかったよ。お姉さま」

 頭をなでなでされるレイラ。

「レイラは、おりこうさんですわ。食事の用意をお手伝い致しましょう」

 レイラはすっかりアリューシュに懐柔されている。

 やれやれだ。

 食事はメイド3人が作ってくれる。

 俺達も手伝ったが、メイド達に偏見の目は無い様だ。

 3人のメイドは戦闘も出来る様で、罪人に食事を与えるのもメイドの仕事だ。

夜間の見張りは交代制が一般だが、俺達が見張りに着くと、騎士達は交代にこない。

見張りに出たベイルとクルーシが文句を言いに行くのを止めて、俺が結界を張った。

 俺の結界があれば、見張りは寝ていても問題ない。

 バストミルには事情を話し、今夜はこちらで見張りをすると伝えた。

 2人はゆっくり寝むれた様で何よりだ。

 昔も騎士という生き物は気位だけは高かった。

 翌日、バストミルが謝罪に訪れ、夜の見張り番は交代するようにはなった。

 だが、騎士達とベイル達の険悪なムードは変わらない。

 マクレース辺境伯は冒険者を好意的に見ている。

 貴族には珍しく冒険譚を聞くのが楽しい様で、良く話を聞きに来る。

 騎士達との摩擦は、見守っていると言う感じだ。


3日目、

周囲の木々が増え、森林街道に入った。

町を出て、初の魔物に遭遇。

隊の行く手にゴブリン18体が現れた。 

まったく。何なんだい、あの騎士達は。


ほんとよねー。あいつ、神経質で根暗なのよ。

 

流石に、私もイラッとしましたわ。


まぁ俺とは男としての核が違うからな。

 大目にみてやれよ。はははは。


・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・


アリストー。魔物がでたよ。


私達の出番だわ。


行きますわよ。


おーい。無視するなよー

         いかないで~


いい仲間なんだよな?

           たぶん。

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