表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸
第一章~始まりの冒険者編~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/83

城砦都市ドラン~よくある出来事~

いやー、ワイバーンには参ったよ。

 死ぬかと思ったぜ。


何とかなったな。


私の・お・か・げ・ですね~


・・・・・

・・・・・


さぁ、さ (;'∀')

 ドランに着きますわ。


お、おう。気を取り直して行くぞ。

城砦都市ドラン。

 活気のある町だが、武具屋や治療院などが多い。

 荒くれ者ぽいヤツも多く見かける。

 この先は不毛地帯を挟み魔族領だ。厳しい戦いが多いのだろう。

 だが、警備の兵士や騎士も多く治安は良い様だ。

 辺境伯のおひざ元だけは在る良い町だ。

 訪れた冒険者ギルドもダルーシより大きい。

「ラタールの翼さんですね。こちらの宿泊施設で待機をお願い致します。明日にでも連絡者が赴きます」

 受付嬢にメモを渡された。

「了解です」

 ベイルはメモを手に取り、冒険者ギルド内を見渡す。

「柄の悪いのが多いな。ここは」

「この辺りは高ランクの魔物が多く、高額報酬の依頼が多いのです。下位の魔族も出ますし」

 受付のお姉さんが申し訳なさそうに頭を下げた。

「あ、いや、別に文句を言ったつもりじゃないんだ。すまん」

 ベイルがあたふたしていると、エリゼルーエ達が戻って来た。

「ベイル、何しているの。受付嬢を困らせたらダメじゃない」

「誤解だって、俺は何もしていないぞ」

 また、あたふたしている。

 ベイルは女性に弱い。

 エルゼリーエはため息交じりで首を振った。

「討伐した魔物の換金が終わったわよ。かなりの高額だったわ。はい、半分ね」

 エルゼリーエは買取り金の半分をベイルに渡した。

「おう、手続きまかせて悪いな」

「いいのよ、ついでだし」

「お前達はダルーシに戻るのか」

「依頼人がダルーシに帰るまで、5日程滞在するわ」

「そうか。じゃ、一旦お別れだな。またダルーシでな」

「ええ」

「お、綺麗なエルフじゃん」

「他の女も良い感じだぜ」

 後ろから何やら、不穏な声が聞こえたのだが。

「見ない顔だな。ここは初めてかい」

「俺達が色々案内してやるぜ。朝までな」

 あらら、あっという間に男共に絡まれているよ。

 いかにも女好きそうなやつらだ。

 白亜の剣は美人ぞろいだし、うちの女性陣も負けてないからな。特にアリューシュは。

 よくあるイベントだ。

「俺達はこのギルドのエースパーティーだぜ。良い思いをさせてやるからよ」

 男がクルーシの手を掴み、引き寄せる。

「やめて下さい。迷惑です」

 クルーシが捕まれた手を振りほどく。

「チィ、気の強い女だ」

 エレナが前へ出る。

「お呼びじゃないよ。消えな」

 体格なら男に負けない迫力だ。

 男の中からリーダーらしい風格の者が前に立つ。

「威勢がいいな。デカい女は好きだぜ」

「あんた、好みじゃないよ」

「いいな、お前。俺はリーダー、レンだ。女は素直な方が可愛いぜ」

「女を舐め過ぎだ。クズ野郎」

 一触即発の雰囲気が漂う。

「悪いな、兄さん達。俺の仲間なんだ。勘弁してくれ」

 ベイルが穏便に済まそうと、間に入った。

大柄な男がレンを押しのけベイルの胸ぐらを掴む。

「男は呼んでねぇんだよ。死にてぇのか」

 そのままベイルを突き飛ばす。

「うお」

 尻もちを突くベイル。

「ベイル、大丈夫かい」

 エレナが駆け寄る。

「ああ、大丈夫だ」

 ギルド内に緊張が走る。

「あんたら、やる気かい」

 エレナが大柄な男を睨む。

「気の強い女だ」

 そう言いながら、大柄な男はアリューシュを見てニヤつく。

「レン、あのエルフは俺にくれよ」

「また、お前はエルフ好きだな」

「ああ、エルフとは滅多に楽しめねえからな。たまんねぇよ」

「私に・・言っているのかしら」

 アリューシュが冷たい視線を向け、覇気が噴き出し始めた。

青ざめた受付嬢が慌てて止めに入ろうとする。

今、アリューシュに近づくのは危なそうだ。

「お嬢さん。大丈夫だから心配ないよ」

「でも、あのエルフさんはアリューシュさんですよね」

「ああ、よく知っているな」

「ええ、ギルドでは有名ですから。昔、同じような事があって・・・」

「あって?」

「建物が崩壊したと言う話が」

 え。

「死人は出なかった様ですが、全員再起不能になったと・・・」

 アリューシュ・・・

「そうか・・・・なんかスマン」

「彼らはAランクパーティーなのですが、問題ばかり起こしますので、困っていて」

「わかった。少々お仕置きしてやるよ」

「危険ですよ」

「大丈夫さ」

 受付嬢は不安そうな顔で俺を見ている。

 起き上がったベイルが大柄な男の前に立つ。

「あんたら、いい加減にしろ」

 ベイルとエレナがやる気になっている。

「ベイル、エレナ、おどきなさい」

 アリューシュが前に出た。

 ベイルとエレナの顔がみるみる青ざめて行く。

「アリューシュ、落ち着けよ」

「お黙りなさい。ベイル。吹き飛ばされたいのかしら」

 噴き出す覇気にあてられ、ベイルはへたり込む。

 アリューシュは大柄な男を睨み付けた。

「害虫は嫌いですのよ」

 覇気を感じないのか、よほどの強者なのか、大柄な男は平然とうすら笑いを浮かべた。

 まぁ、前者だろうな。鈍そうな顔をしている。

「クククッ。好きにさせてやるぜ」

 アリューシュの目が殺意に満ちて来た。

「虫けらは、毛虫でも相手にしているがいい」

 アリューシュ、言葉がキツイ。

「生意気なエルフが、痛い目見たいのか」

だめだ。鈍すぎる。痛い目見るのはお前だぞ。

 レンなんか、腰が引けて震えているぞ。

 アリューシュに掴みかかろうとした大柄な男に、エリゼリーエの拳が飛んだ。

 吹き飛ぶ大柄の男。

 あ、先を越された。

「私達の相手をするには1万年早いのよ」

 エリゼリーエも凄いな。あの覇気の中で普通に動けるとは。

 殴られた大柄の男は、起き上がり剣に手を掛ける。

「くそ、ぶち殺して・・・」

 蹴りを入れてみる。

「ぐはー」

テーブルをなぎ倒し、壁に激突した。

場内がざわつく。

大袈裟に飛んでいくな。軽く蹴ったつもりなのだが。

「お前、彼女に感謝しな。もう半歩踏み込んでいたら死んでいたぞ」

 アリューシュがキラキラした瞳で俺を見る。

「アリスト様。私の為に」

 違うぞ。相手の為だ。

「きさま~」

 周りの者が殺気立つ。

 残り4人か。

 威圧してみた。

「ひぃぃぃ」

 3人は腰を抜かし崩れ落ちる。

 レンは耐えたか。しかし、震えている。こいつ等大丈夫か。

 レンが震える手で剣を抜き構える。

「お前は何なのだ」

 声、震えてるし。

 一瞬でレンの背後を取ったアリューシュの大鎌が、レンの首にかかった。

 恐怖で動けない様だ。

「アリスト様に剣を向けるなど万死に値しますわ。狩ります」

 おいおい、生首とか悲鳴確定だぞ。

「た・・助けて・・くれ」

 震えながら命乞いを始めた。

「手遅れですわ。貴方の死体は魔物の餌にでも致しましょう」

 アリューシュ。怖いって。レンは失神寸前だ。

「もう許してやれ」

「了解ですわ」

 アリューシュは大鎌を引き、レンを突き飛ばす。

「くそ、覚えていろよ」

 捨て台詞を残し、大柄な男を引きずり逃げて行った。

 定番の悪党のようだ。

「アリスト、ありがとう」

「アリューシュ、かっこよかったわ」

「すてきー」

 などと言いながら白亜のメンバーから抱き着かれる2人。

 怯える冒険者達。

 まぁ、いいか。

 幸か不幸か、これで白亜の剣に手を出す者はいないだろう。

 クズが役に立ったな。


 公用で出かけていたギルドマスターが帰り、状況を収集。俺達に謝罪した。


どこのもバカはいるようね。


素晴らしいパンチでしたわ。


まあね。その辺の男には負けないわ。

 

あんなの、アリストと比べ物にならないわよ。

 私はアリストイチオシよー


お前は対象外だろう。チンチクリン(笑)


ムッキー!

 チチがデカいだけの牛女は黙っていちょうだい。


切り刻んであげるわ。


また、やめろよ。


ボカン!

ピューーーーーーキラン


あらあら、また、お星さまになりましたわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ