表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王を倒した英雄~300年後に飛ばされ世界を統べる~  作者: 乱丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/20

決着

私の出番ですわ。

 アリスト、見ていて下さいまし。 

 私の美しい戦いを。


クッ。目の毒だ。(足に目が行ってしまう)


何か言いました?


いいえ。何も。


??

「おおおおお」

 大剣が空を斬り、大地が消し飛んだ。

 土煙の中から唸り声を上げ、アリューシュを見据える。

「ちょこまかと逃げやがって。大人しく死んどけや」

「力だけは化け物並みですわね」

「魔力もバケモノ並みだぜ」

 サガラスの左手に魔力が貯まる。

「喰らいやがれ」

 5本の黒色の高密度魔力弾が放たれる。

 アリューシュは後方に飛び、魔力弾を交わす。2つが着弾し、爆発する。

 轟音と砂塵が舞う。

 真上と左右から3つの魔力弾が迫る。

 追跡系ですの。面倒です事。

 大鎌で左右の魔力弾を真上に弾く。

 上空でぶつかる3つの魔力弾が爆発し、爆炎で視界が曇る。

 爆炎を斬り裂きサガラスが迫って来た。

「死ね、アリューシュ」

 大剣はアリューシュの髪を数本斬り裂いた。

 体を回転させ大剣を交わしたアリューシュの大鎌が、サガラスの左目を斬り裂いた。

「ぐあああ」

 左目を抑え、後ずさりするサガラス。

「私を倒すには、まだ足りない・・・ですわ」

「クソが」

「おーい、アリューシュ。まだ戦っているのか」

「あら、アリスト。もう済みましたの」

「ああ、全員無事助け出した。手下共も片付いたぞ」

「仕事が早いですわね」

「て、あの魔族もどきはなんだ」

「サガラスですわ。たぶん・・・」

「マジか。変な物でも食ったか」

「そうみたいですわね」

「グウゥゥゥ。殺す。殺す。殺してやるー」

「獣が吠えてますわ」

「手伝うか、アリューシュ」

「あれは私の獲物ですの」

「はい、はい」

「ぶち殺してやる」

 サガラスが動いた瞬間、アリューシュも神速で間合いを詰めた。

 常人では見切れぬ速さの斬撃の応酬が繰り広げられる。

 アリストは時折向かって来る斬撃波を防御結界で弾く。

女性たちの悲鳴が上がる。

 結界で安全なのだが、怖いよな。しかしアリューシュは強いな。

 攻防はアリューシュに傾き始めた。

 サガラスの全身から血飛沫が舞う。

「俺が負けるはずがねぇー」

 サガラスが渾身の一撃を放つ刹那、大鎌がサガラスの胴を斜めに斬り裂いた。

「ガハァッ」

「坊やでは力不足ですわ」

 サガラスはよろめき片膝を付く。

「クッ。力が、力が抜けて行く」

 傷口から流れる血と共に紫煙が吹き上がる。

「あらあら。まがい物の力なんて、こんな物ですのね」

 サガラスの身体は小さくなり、元の身体に戻った。

「ふざけるなよ。俺は狂乱のサガラスさまだー」

 サガラスは力を振り絞り向かってくる。

「無限花斬翔」

 アリューシュの剣技が美しい舞を見せる。

「ウガァァァ」

 神速の連撃でサガラスは鮮血を花びらの様に撒き散らし空を舞う。

「楽しめましたですわ」

 大地に落ち、サガラスは絶命した。

 大鎌を大地に突き立て、立ち振る舞うアリューシュ。揺らめく黄金の髪が昇り始めた朝日に煌めいる。

 美しいな。

「アリスト、どう致しましたの」

 ハッ、しまった。また見とれてしまった。

「いや、グライムに連絡をいれて迎えに来てもらおう」

「大丈夫ですわ。朝、騎士団に来る様にグライムには言ってありますから」

「手回しがいいな。それなら迎えが来るまで、のんびり待つか」

「そう致しましょう。皆さま、騎士団が迎えに来ますわ。もう少し、ここで待ちましょう」

 女性達から安どの声が上がった。

 アルテシアが駆け寄ってくる。

「アリストさん。と」

「あら、可愛いお嬢さん、アリューシュですわ」

「アルテシアと申します。アリストさん、アリューシュさん。助けて頂きありがとう御座います」

 助けられた女性達も頭を下げた。

「それと・・・・」

 アルテシアが何か言いかけた時、アリューシュがからかう様に言った。

「あら、礼儀正しい子ですわ。アリストの女ですの」

「おい、女って」

 頬に手を当て、真っ赤になるアルテシア。

「えぇぇぇぇ、私がアルテシアさんのおんな~」

「アリューシュ、からかうのは辞めてくれ」

 アルテシアはまだくねくね照れている。

「アルテシアさん。何か話が・・」

「そうです。アリストさん。お父様は、護衛の皆さんはご無事でしょうか」

「エマルドさんは無事だ」

「ご無事ですのね。良かった。護衛の方々は」

「クレイズと数人は助かった」

「他の方々は・・・」

「すまん。もう少し早く助けられたら」

「そうですか・・・」

 アルテシアの瞳から涙が流れる。

 アリューシュはアルテシアを抱きしめる。

「冷たいようですけれど、仕方ありませんわ。護衛とはそういう仕事ですもの」

 アリューシュの言う通りだが、アルテシア位の年の子には辛い現実だな。

「はい。分かっては、おります」

 強い子だな。

「所でアリスト。お腹がすいたのですわ」

「はぁ。お前、後から来たのに何も持ってこなかったのか」

「私は、帰還して直ぐにここに来ましたのよ。持ってくる余裕なんて有りませんの」

「はいはい」

 俺とアリューシュのやり取りを見ていた女性達に笑いが起きた。

 少しは気持ちが解れた様だ。

「食糧庫探してくるよ」

 食事でもして待っていれば迎えが来るだろう。

 しばらくして、グライムとユリウス騎士団長が騎士団と共に迎えに来た。



ここまで読んで下さりありがとう御座います。


次回更新は2~3日後になるかと思います。

 時間があれば更新できるよう努力します。


お待ち頂けるとありがたいです。

               (__)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ